プレシーズン初戦敗北の49ers、Kムーディのフィールドゴール2本失敗も懸念なし
2023年08月15日(火) 23:28サンフランシスコ・49ersは信頼のおけるベテランのキッカー(K)ロビー・ゴールドの後継者として、2023年NFLドラフト3巡目(全体99位)でKジェイク・ムーディを指名した。2016年以降、最も早く選ばれたキッカーとして、ムーディは高い期待を背負ってキャリアをスタートさせている。
ただ、ミシガン大学出身のムーディはプレシーズン初登場となった現地13日(日)のラスベガス・レイダース戦で2回のフィールドゴール(FG)をすべて外すという結果に終わった。しかし、ミスがあったにもかかわらず、49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンは新人キッカーのムーディについて心配していないという。
試合後、チームの公式発表で「心配してない」と語ったシャナハンは「彼(ムーディ)にかかるプレッシャーはわかっているし、みんなが見ていることも知っている。今日、彼が2本外したことも知っている。練習では素晴らしかった。すべて成功していたんだ」と続けている。
前半最後のプレーで40ヤードのキックを大きく左に外したムーディは、第4クオーター初めには58ヤードのキックを右に大きく外した。
ムーディは「学ぶべきことだ。キックの間の余分な時間に対処するために、違うルーティンをこなすだけだと思う。でも、初戦としてはいい勉強になった」とコメント。
49ersのキャンプ中に強烈なキックを見せてきたムーディだが、日曜日のミスはレギュラーシーズンに向けてプレッシャーを高めることになりそうだ。
「2本目のフィールドゴールは厳しかった」と付け加えたムーディは「自信はあった。58ヤードは長いけど、フィールドに出てきちんと決める自信が完全にあったんだ。1本目のミスを取り戻すつもりだった」とも話し、こう続けている。
「1本目は良い感じだった。そういうこともある。今それが起こってよかった。学ぶべきことがたくさんある。ビデオを見返したりして、次に進むだけだ」
ゴールドは過去6シーズンにわたって49ersのキッカーとしてチームに安定性をもたらしてきた。彼のキックは最も長いわけではないが、大事な瞬間にミスすることははほとんどない。ゴールドは、昨シーズン32回中27回成功させ、ポストシーズンではFGで8回中8回、PAT(ポイント・アフター・タッチダウン)で5回中5回と、完璧な成績を維持し続けた。
バッケン・アンダーセン年間最優秀キッカーを2度受賞している「マネー」ムーディが、大事な試合が始まる前にキックを修正する時間は十分にある。しかし、スーパーボウルを期待されるチームにとって、49ersのキッカー事情は要注目だ。特に若手のキッカーが、高い期待の中でプレッシャーに苦しむことは以前も見てきた。
【KO】