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レイダースHCマクダニエルズ、シーズン開幕が近づくもRBジェイコブスの現状を明かさず

2023年08月22日(火) 10:54


ラスベガス・レイダースのジョシュ・ジェイコブス【AP Photo/Kyusung Gong】

昨季にNFLのラッシングリーダーとなったラスベガス・レイダースのランニングバック(RB)ジョシュ・ジェイコブスは、チームが2023年シーズンに向けて準備を進めている今も、ラスベガスから離れている。

現地20日(日)、ヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズはジェイコブスのステータスに関する最新情報はないと述べた一方で、ジェイコブスが集合していない状態でレギュラーシーズンが近づけば近づくほど、シーズン序盤におけるジェイコブスの生産性は落ちるだろうとほのめかした。

マクダニエルズHCは「J.J.に関する新しいニュースは持ち合わせていない」とコメント。「どの選手にとっても重要なことだと思うのだが、これはナショナル・フットボール・リーグだから、試合に出て自分がやりたいスピードやレベルでプレーするのは簡単なことではない。そのための準備に必要な機会を十分に得られなければね」

「私たちはこの1年間、チームに対して、次の年に持ち越せるものは何もないと話してきた。個人のパフォーマンスレベルを再確立しなければならないし、ユニットとして、そして最終的にはチームとして、自分たちがどうあるべきかを確立し、再確立しなければならない。つまり、それはJ.J.であろうと他の誰かであろうと同じことだ。誰もがその機会を持ち、物事のペースやスピードに再び慣れる必要がある。ただ、繰り返しになるが、この状況全体について新しい情報はない」

ジェイコブスはフランチャイズタグをつけられた選手が長期契約を結ぶ期限にあたる7月17日までにレイダースと折り合いがつかなかったことを受けて、チームから離れている。ジェイコブスはフランチャイズテンダーにサインしていないことから契約下にないため、罰金の対象にはなっていない。

2023年のフランチャイズタグでは1,009万1,000ドル(約14億7,649万円)がランニングバックに支払われる。ジェイコブスとレイダースはニューヨーク・ジャイアンツとそのRBセイクワン・バークリーのように、今季の契約金額を微調整することで合意する可能性がある。しかし、複数年契約の交渉はシーズンが終わるまで行えない。

昨季を迎えるにあたり、ジェイコブスがマクダニエルズHCのシステムにどうフィットするかについては疑問視されていた。そうした中でジェイコブスは1,653ランヤード、2,053スクリメージヤードでNFL首位に立つなど、圧倒的な活躍でその疑問を払拭した。昨シーズン、ジェイコブスは140ランヤード以上および1回以上のタッチダウンランを5試合で記録。これはリーグで最多であり、そのような記録を2試合以上で残した選手は他にいない。

プレシーズンの最終週を迎え、レイダースがデンバー・ブロンコスとのシーズン初戦に臨むまであと20日ほどとなった。問題は、ジェイコブスが2023年シーズンに乗り込む準備を整えるまでにどれほどの時間が必要かということだ。レギュラーシーズンの直前までチームに合流しない場合、ジェイコブスは1試合で20回のヒットを吸収できる体になるまでに時間を要するかもしれない。

【RA】