ジェッツWRデイビスがフットボールから離れる意向をチームに報告
2023年08月24日(木) 14:12ニューヨーク・ジェッツのワイドレシーバー(WR)コーリー・デイビスがNFLから離れる。
28歳のデイビスがフットボールから離れる意向であること、また、チームと共にシーズン開幕を迎えることはないことをジェッツに伝えたと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地23日(水)に状況を知る人物の話を元に報じた。
デイビスは水曜日の午後に『Instagram(インスタグラム)』でこの意向を表明。リーグのトランザクションワイヤによれば、チームはその後、デイビスをリザーブ/引退リストに置いている。
デイビスは「しばらくの間、俺はフットボールというスポーツから離れることを考えていた」とつづり、次のように続けている。
「この決断は簡単じゃなかった。俺は自分の感情に忠実な人間だが、口数は少ない。自分の心が何を望んでいるのかを見きわめ、このゲームから退くことが、今の自分にとって一番いい道だと感じている。これまでの自分は、想像できないくらい恵まれていた。素晴らしい家族がいて、美しい妻と健康な2人の子どもたちのために、もっと時間を使っていきたい。これまでにあったすべての機会と、これからの俺の旅でまた出会うはずの機会に感謝している。家族と友人、ジェッツのオーガナイゼーションに対し、このプロセスを通じて俺をサポートしてくれたことに感謝を」
ウエスタンミシガン大学出身のデイビスは以前からチームを離れており、ヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは水曜日に個人的な理由によると話していた。『ESPN』によれば、シーズン第1週のデイビスの出場可能性について問われたサラーHCは、デイビスが“必要なだけ時間をかける”ことができると応じている。
デイビスの決断が報じられた後に出された声明で、サラーHCは「コーリー・デイビスのような選手を指導できたのは喜びだった」とコメントした。
「彼はフィールド上の真のコンペティターであり、ロッカールームにとてもポジティブな影響を与えていた。彼がこのチームに捧げてくれたすべてのハードワークと献身に感謝し、彼の今後の活躍を祈っている」
2017年にドラフト全体5位でテネシー・タイタンズに指名されたデイビスのキャリアは、多くのケガと共に始まった。ルーキーイヤーには5試合に欠場している。その後、立て直したデイビスはラン重視のタイタンズ攻撃陣で堅実な成績を残したものの、圧倒的な力を発揮することはなかった。タイタンズでの4年間で、デイビスはキャッチ207回で2,851ヤード、タッチダウン11回をマーク。ベストシーズンは2020年で、キャリアハイの984ヤードとタッチダウン5回を記録した。
ジェッツは2021年にデイビスと3年3,750万ドル(約54億4,324万円)の契約を結び、前年にベストシーズンを送ったデイビスが若きワイドアウト陣でナンバー1の役割を担うことに期待する。しかし、それが実現することはなく、デイビスはケガによって2021年に8試合、2022年に5試合に欠場。ギャンググリーンで過ごした2シーズンで、デイビスは合わせてキャッチ66回、1,028ヤード、タッチダウン6回をマークしている。
2023年は保証なしの1,050万ドルを受け取ることになっていることから、デイビスはこれまでにトレードやカットをうわさされてきた。そういったゴシップにもかかわらず、サラーHCはオフシーズンにデイビスについて熱弁し、5月にはデイビスが“このチームにいるだろう”と発言しつつ、身長約190.5cmのデイビスは攻撃陣に一味異なる要素を与えるだろうと述べている。
結果として、少なくともシーズン開始までは、デイビスがジェッツの一員として活躍することはない。しかしそれは、これまでうわさされていたもの以上の理由によることだ。
NFLで過ごしてきた6シーズンで、デイビスはキャッチ273回、3,879ヤード、タッチダウン17回という数字を残している。
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