ブラウンズが5巡目指名権と引き換えにQBドブスと7巡目指名権をカーディナルスにトレード
2023年08月25日(金) 11:45ジョシュア・ドブスがクリーブランド・ブラウンズの2023年の正式なナンバー2クオーターバック(QB)だった期間は、12時間に満たなかった。
ブラウンズがドブスと7巡目指名権をアリゾナ・カーディナルスに送り、見返りとして5巡目指名権を得ると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じた。カーディナルスも後にこのトレードについて発表し、チームにとって3件のトレードで目まぐるしかった1日を締めくくっている。
このニュースに先立って、カーディナルスは元1巡目指名のセーフティ(S)アイザイア・シモンズを7巡目指名権と引き換えにニューヨーク・ジャイアンツに送り、オフェンシブタックル(OT)ジョシュ・ジョーンズと2024年の7巡目指名権をヒューストン・テキサンズに送って5巡目指名権を得ていた。
一方、クリーブランドの木曜日はブラウンズがQBケレン・モンドをウェイバーにかけたという発表から始まった。ブラウンズのヘッドコーチ(HC)であるケビン・ステファンスキーはその後、ドブスがデショーン・ワトソンに次ぐチームの正式なバックアップクオーターバックだと報道陣に話している。それにより、プレシーズンに活躍していたドリアン・トンプソン-ロビンソンは3番手につくと見られていた。
しかし、ブラウンズがさらに動きを続け、ドブスをアリゾナに送ったことで、その状況は変化している。
この取引は、リーグのトランザクションワイヤでは木曜日に正式にウェイバーにかけられたわけではなかったモンドにも波及的な影響をおよぼした。NFLネットワークのイアン・ラポポートはブラウンズがモンドの動きを水曜日に正式に提出してはいないと報じ、チームはプレシーズンの一連の動きの結果としてテキサスA&M大学出身のモンドをロースターにとどめる意向だと述べている。
ドブスは2年連続で、ブラウンズのロースターに所属した後に他の場所に向かうというシーズンを送っている。昨年のプレシーズン終了時点でブラウンズの練習生だったドブスは、シーズン中にテネシー・タイタンズと契約。オフシーズンにクリーブランドに戻った後、木曜日のトレードまでバックアップの役割を競っていた。
ドブスはカーディナルスの先発職を争う可能性と共にアリゾナの砂漠へ向かう。そのカーディナルスではベテランのコルト・マッコイと新人クレイトン・チューンが先発の座をかけて競争中だ。ドブスには元ブラウンズタイトエンド(TE)およびQBコーチのドリュー・ペツィングが攻撃コーディネーター(OC)を務めるアリゾナの新攻撃陣に馴染みがある。カーディナルスがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の手術を受けたQBカイラー・マレーの復帰を待つ間、ドブスも先発QBの有力候補の1人として見なされるだろう。
【A】