ブロンコスがトレードでセインツKルッツを獲得、TEオクウェンブナムをイーグルスへ
2023年08月30日(水) 13:11デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは元所属チームから人材を補充することをやめていない。
ブロンコスがニューオーリンズ・セインツとのトレードで、2024年ドラフト7巡目指名権と引き換えにキッカー(K)ウィル・ルッツを獲得したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地29日(火)に情報筋の話をもとに報じた。その後、両チームがこのトレードを正式に発表している。
これまでずっとセインツで過ごしてきた29歳のルッツは、ペイトンがセインツの指揮官を務めていた時代にNFL屈指のキッカーとなっていた。2019年、セインツはルッツと5年の契約延長に合意している。
ルッツは火曜日にソーシャルメディアに「ニューオーリンズ、人生で最高の7年間をありがとう」とつづり、次のように続けた。
「ブラック・アンド・ゴールドを身にまとうことができたのは、本当に光栄なことだ。ここで家庭を築き、生涯の友を作り、一生忘れられない思い出を作った。この街は俺たちにとっていつまでも特別な場所になるだろう。プロボウル、4度の地区優勝、チーム史上2番目に多い得点を挙げてここを去ること・・・。共に過ごした7年間で成し遂げたすべてのことを誇りに思っている。ニューオーリンズ、俺はいつまでもWhoDatNationの一員だ! 人生の展開にワクワクしている・・・・ブロンコス・カントリー・・・・さあ行こう」
ブロンコスは今年のトレーニングキャンプで数名のキッカーを入れ替えていた。ルッツのトレードを受け、ブロンコスはブレット・マハーを放出。マハーもセインツ時代にペイトンの下でプレーしていた選手だ。マハーは今年のプレシーズンに6回中2回のフィールドゴールを外している。また、47ヤードのキックを逃し、52ヤードのキックもブロックされた。同じくデンバーのキッカー争いに加わっていたエリオット・フライは、プレシーズンにフィールドゴールを2回中1回外している。
ルッツはこのオフシーズンに試みた4回のフィールドゴールをすべて成功させてきたが、6回中5回を成功させた新人Kブレイク・グループとのポジション争いに巻き込まれていた。グループが唯一失敗したのは60ヤードのアテンプトだった。
昨シーズン、ルッツはフィールドゴールでキャリア最多8回のミスを犯した(31回中23回成功)ものの、ミネソタ・バイキングス戦の終盤にはキャリア最長の60ヤードのフィールドゴールを成功させ、チームが同点に追いつくのに貢献した。また、エクストラポイントでは33回中33回と完ぺきな成績を残している。
ブロンコスは昨季に『FOX』のテレビアナリストを務めていたペイトンを獲得する権利を手に入れるために、1月にトレードを実施。ペイトンの加入後、ブロンコスはセインツ時代にペイトンの下でプレーしていた選手を数名チームに迎えており、タイトエンド(TE)アダム・トラウトマンをトレードで獲得したほか、他の数名の選手とも契約を結んだ。
火曜日、ブロンコスはルッツ獲得後も取引を続けている。ブロンコスは2025年ドラフト6巡目指名権を得る代わりに、TEアルバート・オクウェンブナムおよび2025年ドラフト7巡目指名権をフィラデルフィア・イーグルスに送った。
2020年ドラフト4巡目指名を受けたオクウェンブナムはブロンコスでの3シーズンでキャッチ54回、546ヤード、タッチダウン4回を記録。新人契約の契約期間はあと1年残っている状態だ。
オクウェンブナムが退団しても、ブロンコスのTEルームにはトラウトマンやグレッグ・ドゥルシッチがいる。一方で、イーグルスTE陣はダラス・ゴーダートが率いることになるだろう。
【RA】