ペイトリオッツがベテランKフォークをタイタンズにトレード
2023年08月30日(水) 13:14この夏はキッカー(K)のトレードが大流行している。
ニューイングランド・ペイトリオッツが現地29日(火)にニック・フォークをテネシー・タイタンズにトレードしたことで、この2日間で3人のキッカーがトレードされたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。ペイトリオッツは見返りとして2025年ドラフト7巡目指名権を受け取ると、NFLネットワークのトム・ペリセロがつけ加えている。
ペイトリオッツがこの4シーズン、比較的苦戦を強いられていたのをよそに、現在38歳のフォークはその間にチームで最も安定した選手の1人となっていた。精度の高さで知られるフォークは、2019年以降に121回中108回のフィールドゴールを決め、40ヤード以下での失敗は1つもなかった。
タイタンズはプレシーズンの間、キッカーを次々と交代させている。今オフシーズンにはケイレブ・シュダックとトレイ・ウルフという2人のキッカーをカットし、その後にマイク・バッジリーと契約を結んだものの、最終的には仕事を勝ち取れなかったバッジリーも放出している。
2019年以降、タイタンズでは10人のキッカー(ライアン・サコップ、サム・スローマン、カイロ・サントス、コーディ・パーキー、ジョシュ・ランボー、グレッグ・ジョゼフ、スティーブン・ゴストコウスキー、ランディ・ブロック、シュダック、バッジリー)がレギュラーシーズンの試合で少なくとも1回のフィールドゴールあるいはエクストラポイントに臨んできた。
ペイトリオッツは今年のドラフト4巡目でメリーランド大学のKチャド・ライランドを指名。ライランドはプレシーズンの3試合で1度もフィールドゴールを試みていないにもかかわらず、シーズン第1週のキッカーになると見られている。ちなみに、ペイトリオッツはプレシーズンに1度しかフィールドゴールを試みておらず、プレシーズン初戦の44ヤードのフィールドゴールはフォークが決めた。
ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックはキッカー陣の出場機会の少なさについて質問された際に次のようにコメントしている。
「練習で(フィールドゴールを)何度もやってきたから、それを踏まえてやっていかなければならない」
フォークがキックオフや長めのフィールドゴールで武器となる脚力を欠いている一方で、ライランドは少なくともキックオフで見事な脚力を見せており、プレシーズンでは7回中5回がタッチバックとなっている。昨シーズン、ライランドはメリーランド大学でフィールドゴール23回中19回成功(82.6%)を記録し、そのうち50ヤード以上のアテンプトでは6回中3回を成功させた。
このところNFLではキッカーの入れ替わりが激しくなっている。月曜日には、クリーブランド・ブラウンズがロサンゼルス・チャージャーズとのトレードでダスティン・ホプキンスを獲得。火曜日にはデンバー・ブロンコスがニューオーリンズ・セインツとのトレードでウィル・ルッツを手に入れた。
フォークはキャリア通算で1,517得点を挙げており、現役選手の中で4位、歴代で26位に位置している。
【RA】