ペイトリオッツがウェイバーをクリアしたQBザップ、カニンガムを練習生に
2023年08月31日(木) 12:02クオーターバック(QB)ベイリー・ザップが以前とは違う役割でニューイングランドに戻ってきた。
ニューイングランド・ペイトリオッツがQBマック・ジョーンズのバックアップだったザップを練習生に加えると、現地30日(水)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えている。
ザップはプレシーズンに活躍したQBマリク・カニンガムと共に、ペイトリオッツからウェイバーにかけられていた。ザップと同様にウェイバーをクリアしたカニンガムも、練習生になるとペリセロは報じている。
ペリセロによれば、ウェイバーを通過した後に複数のチームがザップを獲得しようとしていたという。しかし、ザップは最終的にニューイングランドに戻ることを選んでおり、ペイトリオッツは53名ロースターにはカウントされない一方で、有事にはその力を借りられる形でザップを維持するようだ。
プロスポーツの取引の環境において、親和性が継続されることは素晴らしい。しかし、今回のニュースを踏まえれば、ペイトリオッツには依然として正式なバックアップクオーターバックがいない状態ということだ。ニューイングランドのデプスチャートにいるクオーターバックはジョーンズのみで、ザップはこれまでとは別の形でチームに所属しており、ペイトリオッツはジョーンズの後ろに据えるベテランを探している。
そのベテランが誰になるかは、これからの話だ。ザップは新人時代に先発として2勝0敗をマークし、昨シーズンには数週の間、ザップフィーバーがニューイングランドを盛り上げていただけに、今週の一連の出来事は驚きだった。ウエスタンケンタッキー大学で活躍したザップは、フランチャイズクオーターバックの座をジョーンズと争う可能性のある選手から、53名ロースターに加わることのできないシグナルコーラーへと転落している。
一方、カニンガムはレシーバーとクオーターバックの両方の練習に取り組み、プレシーズン第1週にはシグラルコーラーとしてラッシングタッチダウンを成功させてペイトリオッツファンを沸かせていた。
彼らのそういった貢献も、シーズン開幕にあたってジョーンズの後ろに据えようとペイトリオッツを納得させるには至らなかったようだ。
リリースを通知された後もザップは荷造りを進めておらず、カニンガムはニューイングランドに拠点を定めたばかりだった。2人は練習生としてとどまり、以前よりも重要性が低い役割でペイトリオッツ流を続けていく。
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