ダラス・カウボーイズがフロントラインの右サイドで、また別の主力選手を確保した。

ライトタックル（RT）テレンス・スティールが5年8,680万ドル（約126億7,966万円）の契約延長に合意したと『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが現地3日（日）にスティールの代理人の話をもとに報道。

この契約には5,000万ドル（約73億0,583万円）の保証が含まれており、最大9,180万ドル（約134億1,349万円）相当になるとペリセロはつけ加えている。その後、チームはスティールの契約延長を正式に発表した。

今夏に契約延長したコーナーバック（CB）トレボン・ディッグスやセーフティ（S）マリク・フッカーに続き、スティールは今オフシーズンにカウボーイズと新契約を結んだ最新の選手となっている。

ガード（G）ザック・マーティンもトレーニングキャンプをホールドアウトした後に再編された契約に合意したのに加え、スティールも契約を手に入れた選手の仲間入りを果たしたことから、カウボーイズはクオーターバック（QB）ダック・プレスコットをプロテクトする選手への支払いを優先したということだろう。

ドラフト外フリーエージェント（FA）としてNFLキャリアをスタートさせたスティールは、2020年にカウボーイズと契約。ルーキーシーズンには先発組がケガで離脱する中で大きな役割を担い、16試合に出場してそのうち14試合で先発を務めた。

『Pro Football Focus（プロフットボール・フォーカス／PFF）』によれば、現在26歳のスティールは2022年シーズンに13試合に出場して818回のスナップに参加し、被サックは1回のみと、これまでで最高の成績を残す勢いだったとのことだが、シーズン第14週にACL（前十字靭帯／ぜんじゅうじじんたい）を断裂し、有望視されていたシーズンはそこで途絶えている。

驚異的な回復を見せたスティールは、オフシーズンのどの時期にもPUP（故障者）リスト入りを免れてきた。そして、負傷から9カ月弱しか経っていない中で、次の日曜日に行われるシーズン初戦に出場する予定だ。

カウボーイズは現地9月10日（日）、2023年シーズン初戦でニューヨーク・ジャイアンツと対決する。

【RA】