ライオンズはRBギブスを「誰も想像していないような形」で起用する可能性があるとジョンソンOC
2023年09月04日(月) 18:12デトロイト・ライオンズの新人ランニングバック(RB)ジャーマイア・ギブスはチームのオフェンスに1つや2つ、新風を吹き込むとすでに期待されてきた。
現地2日(土)、ライオンズの攻撃コーディネーター(OC)ベン・ジョンソンはそこへさらにもう1つ興味深い要素を加えている。
ライオンズの記者であるティム・トゥエンティマンによれば、ジョンソンOCは記者会見で「私たちは誰も想像していないような形でギブスを起用するかもしれない」と発言したという。
ライオンズは今年4月のドラフトでギブスを全体12位指名することによって、ギブスを重用する意向を示した。アラバマ大学出身で俊足のギブスは、刷新されたバックフィールドでRBデビッド・モンゴメリーと共に電撃的な活躍をすると見られている。
退団したジャマール・ウィリアムスの後を引き継いだモンゴメリーは、レッドゾーンで相手をなぎ倒すランを披露し、タックル間の接触を相手選手に後悔させる存在となるだろう。一方、ギブスはバックフィールドから抜け出して主要なパスキャッチャーになると見られている。
カレッジでの最終シーズンでも、ギブスはアラバマ大学クリムゾンタイドでレシーブ44回、444レシーブヤード、タッチダウンレシーブ3回を記録した。プレシーズンにおける限られた機会の中では、キャリー6回で19ヤード、レシーブ1回で18ヤードと、その実力がプロでも通用することを証明している。
ジョンソンOCの発言は、そのダイナミックなプレーメーカーを他にどのようにして起用するつもりなのかという疑問を引き起こしていると言えよう。
スロットからの機会を増やすつもりなのか、ユニークなパッケージを用意しているのか、はたまたカンザスシティ・チーフスと対決するシーズン開幕戦を前に駆け引きの練習をしているだけなのか。ジョンソンOCはルーキーから最大限の力を引き出すことを任されている。
ライオンズは昨シーズンにジョンソンOCの指揮の下、スコアリングオフェンスで5位につけるという驚くべき結果を残した。そして、ランヤードで11位につけたにもかかわらず、ラン攻撃を一新するという決断を下している。
新体制のオフェンスが何を目指していても、ギブスは極めて重要な役割を担うことになるだろう。
それがどのような形になるかは、現地9月7日(木)に行われるチーフス戦で初めて披露されるはずだ。そこでは万能選手であるギブスがライオンズのとっておきの切り札であることが証明されるかもしれない。
【RA】