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契約問題を抱えるパンサーズDEバーンズ、シーズン初戦の出場は不透明

2023年09月05日(火) 11:33


ブライアン・バーンズ【NFL】

爽やかで楽観的なオフシーズンおよびトレーニングキャンプを過ごしてきたカロライナ・パンサーズが、シーズン第1週に向けての道のりで思わぬ壁にぶつかっている。

現地10日(日)に地区ライバルのアトランタ・ファルコンズと対決するシーズン初戦を前に、ディフェンシブエンド(DE)ブライアン・バーンズのステータスが疑問視されている。その理由は、バーンズとパンサーズが契約延長に合意できそうにないからだ。

パンサーズのヘッドコーチ(HC)フランク・ライクは月曜日に報道陣に対し、バーンズが新契約を締結するまでホールドアウトするかどうか確信は持てないとコメント。週末に行われるファルコンズ戦にバーンズを出場させたいと望んでいるライクHCは、バーンズとの契約交渉に“まったく”関与していないことも認めている。

バーンズは月曜日にこの件について質問されるも、発言を避けている。一方、新契約がなければバーンズはプレーしないという認識なのかという質問に対し、返答に窮したライクHCは、「その質問に対する答えは分からない」と述べた。

バーンズの現行契約に関する問題はシンプルだ。つまり、バーンズは新人契約の最終年にあたる5年目に突入した中で、これまでの実績(4シーズンでサック38回、タックル196回、フォースドファンブル7回)に見合った、長期的な保障を求めているということだ。とはいえ、バーンズの問題が明らかになったのは最近のことであり、先週木曜日の練習を欠席したことで表面化している。

それまでのプレシーズンでフル参加していたバーンズは、かつてカンザスシティ・チーフスで契約上のいざこざを経験したことがあるベテランアウトサイドラインバッカー(OLB)ジャスティン・ヒューストンから一目置かれていた。それとは打って変わり、バーンズは影響力を行使し、シーズン初戦の出場に心配の声が上がる事態となっている。

当初、バーンズは報酬面を理由に欠場するわけにはいかないと報道陣に述べ、契約問題を軽く扱っていた。

『ESPN』によると、バーンズは先週に「参加しない人に落ち度があるわけじゃない。でも、俺たちには特別なものがあるし、俺はその大きな一部となっている。だから、機会を逃すわけにはいかない。俺はただここにいなきゃいけないんだ」と話していたという。

ここ数日で何かが変わったようだ。バーンズが発言を控えたため、報道陣はロッカールームの雰囲気を確かめるべく別の場所を探さなければならなくなった。長年パンサーズに在籍しているOLBシャック・トンプソンはこの件について多くを語らなかったが、カロライナの将来を担う重要なメンバーとして、バーンズには相応の報酬が支払われるべきだと認めている。

『Associated Press(AP通信)』によると、トンプソンは「他人のことを話すのは好きじゃない。でも、ここにいる全員だけじゃなくて、ここにいない人も、スタンドにいる人も、上の人たちも、みんなが彼にふさわしい報酬がどういうものなのか分かっている。彼らはシーズン第1週までに解決するために何をすべきか分かっているはず」と語ったという。

パンサーズがトンプソンの言うように、シーズン第1週までにバーンズとの契約を成立させることによって問題を解決する可能性は、ますます低くなっている。6日後に試合を控える中、すでに十分に話が進んでいない限り、パンサーズが契約延長をまとめる時間はほとんどないと言えよう。

どちらかと言えば、今回の問題はすでにアイロンをかけたスーツに新たにシワがついたようなものだ。大事な会議の直前にシワが見つかるのは、決して理想的なことではない。

ライクHCは月曜日に「ブライアン・バーンズに対する私の評価はまったく下がっていない。私たちがやっていることにビジネス的な側面があることは理解しているし、私は今でも彼のやり方を尊敬し、称賛している。ブライアン・バーンズには最大級の敬意しかない」と強調した。

【RA】