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元QBブレイディに関するお気に入りの瞬間を振り返ったペイトリオッツHCベリチック

2023年09月05日(火) 13:05


ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Elise Amendola】

ニューイングランドに再びトム・ブレイディ・ウイークがやってくる。

現地10日(日)午後に、ニューイングランド・ペイトリオッツがフィラデルフィア・イーグルスとのシーズン初戦を前にブレイディを称える予定となっている中、月曜朝に『WEEI』の“The Greg Hill Show(グレッグ・ヒル・ショー)”に出演したヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックは、20シーズンを共にした中でブレイディに関して特に気に入っている瞬間について質問されている。

『MassLive(マスライブ)』のマーク・ダニエルズによれば、ベリチックHCはブレイディと共に獲得した6つのロンバルディトロフィーについて触れながら次のように語ったという。

「そうだな、6つほど思い当たるものがある。トムがこの組織にとって、そして私個人にとってどんな存在であったかは、語り尽くせない。仕事に対する姿勢やフィールド内外で多くのことに対処し、処理する能力――彼は選手に求められることをすべて体現していた。シーズン中はもちろんのこと、チーム史上最大の試合における最も重要な場面でのプレーメイキング能力、直感力、予測力、決断力もね」

ブレイディとベリチックHCは20年間にわたってNFLを席巻し、スーパーボウル制覇6回、カンファレンス優勝9回、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区優勝17回を経験した。ペイトリオッツは2001年にブレイディが先発の座を引き継いでから2回、プレーオフ進出を逃している。そのうち2008年シーズンは、膝のケガが原因でブレイディが1試合しか出場できなかったシーズンだ。

「ものすごく長い間、彼は日々のパフォーマンスの基準を作り、それが毎年のパフォーマンスとなり、さらに殿堂入り確実のキャリアとなっただけでなく、おそらくナショナル・フットボール・リーグにおける歴代最高のキャリアとなった」と述べたベリチックHCはこう続けている。

「彼は日々それを実践していた。トムの最大の魅力は毎日、同じレベルのコミットメント、仕事への姿勢、パフォーマンス、細部へのこだわり、探究心、そして傾聴力を維持していたことだと言えるだろう。トムは常に、より良くなること、向上することを目指し、自分がどれほど優れていても、少しでも以前の自分より良くなる方法を見つけようとしていた。それは彼のような人間性、能力、パフォーマンス、プロダクションを持つ選手がとるべき、本当に素晴らしい姿勢だった」

ブレイディはそのワークエシックと競争心によって、ペイトリオッツを去ってからさらに3年後――45歳で挑んだシーズン――まで活躍した。40歳から45歳まで、TB12ことブレイディは一度も4,000パスヤードを下回っていない。この2シーズンでは、パスアテンプト数とパス成功数でNFLをリードしており、2021年シーズンにはパスヤード(5,316ヤード)とタッチダウンパス数(43回)でリーグトップの成績を残した。

今オフシーズンにブレイディが正式に引退したことから、ペイトリオッツは2023年シーズン初戦でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の前回王者と対決する前に、フォックスボロでG.O.A.T.を称えることになっている。

【RA】