カーディナルス、シーズン初戦はQBドブスが先発の見込み
2023年09月07日(木) 11:06アリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンは現地10日(日)までクオーターバック(QB)の手札を隠そうとしていたが、そのうわさは広まっている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが状況を知る人物の話をもとに報じたところによると、カーディナルスはシーズン第1週のワシントン・コマンダース戦の先発QBにジョシュア・ドブスを起用する見込みだという。新人QBクレイトン・チューンはバックアップを務める予定とのこと。
クラブは週ごとに状況を判断する予定だが、シーズン初戦はドブスを司令塔に据えることになるだろうとラポポートはつけ加えた。
ギャノンHCは先発QBについて口をつぐんでおり、シーズン初戦で先発を務めるのは誰かと水曜日に質問された際にも「何も言うつもりはない」と答えている。
また、「選手は計画を知っている」とギャノンHCは話していた。
しかし、それはもう他の人にも知れ渡っている。
カイラー・マレーをPUP(故障者)リストに登録していることから、カーディナルスはトレーニングキャンプで先発の座をかけてチューンとコルト・マッコイを競わせた。ところが、カーディナルスはプレシーズンが終わる頃にドブスをトレードで獲得し、マッコイをカットしている。
入団からまだ日が浅いドブスだが、クリーブランド・ブラウンズ時代を共に過ごしていたことから、攻撃コーディネーター(OC)ドリュー・ペツィングのオフェンスには慣れ親しんでいる。また、28歳のドブスはプレーブックを頭に詰め込むことにも慣れている。昨季はテネシー・タイタンズと契約を結んでからわずか8日後に試合に出場。タイタンズのシーズン最後の2試合で先発を務め、パス成功率58.8%、411ヤード、タッチダウン2回、インターセプト2回を記録した。
ドブスは新人のチューンを差し置いて、敵地で行われるコマンダース戦でベテランの存在感を発揮するだろう。今年のドラフトで5巡目指名を受けたチューンは、プレシーズン中にある程度の能力を見せたが、パスの安定性は欠けていた。
マレーの出場許可が下りるまで、どちらのクオーターバックも先発を務める可能性がある。しかし、カーディナルスはドブスを司令塔に据えて2023年シーズン開幕を迎えることになりそうだ。
【RA】