デトロイト・ライオンズとのシーズン開幕戦を1日後に控える中、カンザスシティ・チーフスのディフェンシブタックル（DT）クリス・ジョーンズのホールドアウトは続いている。それでも、ジョーンズは現地6日（水）に行われたチャリティーイベントにはチームメイトと共に参加した。

チーフスが毎年行っている“Red Wednesday（レッド・ウェンズデー）”の一環として、ジョーンズはカンザスシティにある『Ronald McDonald House（ロナルド・マクドナルド・ハウス）』を訪れ、参加したファミリーにハンバーガーを届けるのを手伝っている。

契約延長を求めてオフシーズンを通してホールドアウトしているジョーンズは、2023年シーズン開幕の前夜に報道陣に対して現在の状況を語った。

「そのことについては話せない」と強調したジョーンズは「うまくいけばいいけど。俺は常に、最後までカンザスシティ・チーフスの一員であり続けることを目標にしている。ソーシャルメディアのプラットフォームやインタビューで何度もそう言ってきたし、彼らも俺の考えを理解している。長期的な目線でどうにか解決できるといいんだけど」と続けた。

ジョーンズは契約が成立すれば「明日にも試合に出場できる」と話している。

NFLで9番目に年俸の高いDTとして契約最終年を迎えるジョーンズは、ロサンゼルス・ラムズのDTアーロン・ドナルドが稼いでいる年俸3,170万ドル（約46億8,179万円）に近い金額を望んでいる。シーズン開幕を目前に控えてもなお両者が解決に至っていないのは驚きだが、この状況にいらだっているわけではないと明かしたジョーンズは、こうコメントしている。

「これまではマイアミにいた。単純にトレーニングして、集中を保ち、これがプロセスだと理解しながらね。チームメイトとは連絡を取り合っている。毎日、ワークアウトしているし、みんながトレーニングキャンプでやっているのと同じようなことをしている。仲間意識に関しては、新しい選手も多いから、そういう側面はある。でも、その時が来たら、準備はできている」

ジョーンズはホールドインよりもホールドアウトの方がチームメイトの気を散らさずに済むと思ったとつけ加えている。それが、ジョーンズがチームから離れている理由の1つであり、結果としてジョーンズにはすでに200万ドル（約2億9,538万円）以上の罰金が科せられている。

現在の状況はビジネスに過ぎないと強調した29歳のジョーンズは、次のように語った。

「仕事をしていたら、契約延長とか昇給を求めるだろ？　それで誰かを失望させることはない。上司に昇給を要求することで、誰を失望させるって言うんだ？　だから個人的な感情を抜きにして、俺は昇給を求めているだけなんだ」

現時点では、両者は昇給に関して合意点を見出せておらず、ジョーンズのシーズン開幕戦への出場が危ぶまれている。

木曜日に向けての計画を聞かれたジョーンズは「まだ分からないよ。分からない。出場するかもしれないし、サイドラインにいるかもしれない。分からない。明日になれば分かるさ」と返答。

確かに、木曜日になれば分かるはずだ。

【RA】