設定した契約交渉期限が迫るもフィールドに集中し続けるバッカニアーズWRエバンス
2023年09月08日(金) 09:269年間をタンパベイ・バッカニアーズに捧げてきたワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスは、その見返りとして約9,600万ドル(約141億4,550万円)を受け取ってきた。
エバンスはパートナーシップの延長を望んでいるが、バッカニアーズはそれに応えていない――少なくとも現時点では。エバンスの代理人は現地9月9日(土)を契約延長交渉の期限としたものの、今のところ両者は合意に至っていない。
その期限まであとわずか2日となっている中で、エバンスは時間がなくなってきていることを分かっている。
エバンスは木曜日に「もちろん、俺たちは何かを実現させようと1年以上にわたって取り組んできた。俺のポジションの選手だったら誰でも、確実で安定した状態を求めるだろう。でも、契約が成立してもしなくても、どっちでも大丈夫。素晴らしいシーズンになることを楽しみにしている」と語った。
エバンスは2014年にタンパにやってきて以来、ジェイミス・ウィンストンやジョシュ・マッコウン、マイク・グレノン、トム・ブレイディといったクオーターバック(QB)のターゲットとしてナンバー1レシーバーの役割を果たしてきた。誰が投げようと結果を残してきたエバンスは、2014年から2022年まで全シーズンで1,000レシーブヤードを突破している。
QBベイカー・メイフィールドのためにルートを走ることになっている2023年に、エバンスはキャップスペースのうち2,370万ドル(約34億9,161万円)を占める予定だ。バッカニアーズと合意に至らなければ、今季はエバンスがタンパで過ごす最後のシーズンになるかもしれない。
30歳のエバンスは、必ずしもチームがすぐに大型の長期契約を提示するような選手ではない。エバンスは現在、2018年に締結したそのような契約の下でプレーしている。バッカニアーズはもはや、タイトル獲得だけに特化するために大金を費やすようなチームではない。今オフシーズンにブレイディが退団したことにより、バッカニアーズは完全に再建するのではなく、1、2年でリロードできることを期待しながら、メイフィールドという手頃な後任を見つけざるを得なくなった。
エバンスと再び大型契約を結ぶことは、その戦略にはそぐわないと言えよう。とはいえ、エバンスはまだ30歳であるため、自分が知っている唯一のチームに残るためだけに、金銭的な対立を生みながら、安いオファーを受け入れる可能性は低い。
「オーナーシップと経営陣は、チームとチームの将来にとってベストだと思うことをするし、俺は自分とその将来にとってベストだと思うことをする。今、それはただいいプレーをすることだ」とエバンスは話している。
契約問題でエバンスがプレーしなくなるということにはならなさそうだ。ただ、1年後にエバンスは別の場所でプレーしているかもしれない。
【RA】