チーフスDTジョーンズが1年契約に合意、ホールドアウト終了へ
2023年09月12日(火) 09:37シーズン開幕戦で敗れてから4日後、カンザスシティ・チーフスがチーム内で最も影響力のあるディフェンス選手を呼び戻した。
現地11日(月)、ディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズとチーフスが1年契約で合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。
その後、チームがこの取引を正式に発表した。
ジェネラルマネジャー(GM)ブレット・ヴィーチは声明で「クリスはこのリーグのエリート選手であり、7年でこのチームのリーダーになるまで成長した」と述べている。「彼はわれわれの成功とスーパーボウル制覇に貢献してくれており、彼にチーフスのユニフォームを着続けてもらうことはわれわれにとって最優先事項だった。クリスと、彼の代理人であるマイケル・カッツ、ジェイソン・カッツの、今回の契約成立への意欲と忍耐に感謝したい。このプロセスを通して、クリスがチーフスの一員であることを望んでいたこと、そしてカッツ兄弟が彼のために熱心に働いていたこと、この2つが明らかになった」
契約が成立したことで、トレーニングキャンプ開始時からレギュラーシーズン第1週まで続いたホールドアウトにようやく終止符が打たれる。ジョーンズはチーフスが21対20でデトロイト・ライオンズに敗れた試合に出場していなかった。
キャンプを1日休むごとに5万ドル(約733万円)の罰金を科されていたジョーンズは、ゲームチェックも受け取っていない。シーズンを迎えるにあたり、ジョーンズは基本給1,950万ドル(約28億5,909万円)を受け取ることになっていた。ジョーンズがどれほどの昇給を受けたのかは、まだ報じられていない。
金額がどうであれ、ジョーンズが自分の価値を証明してきたのは確かだ。プロボウルに4度選出された経歴を持つジョーンズは、ロッカールームでもフィールドでも違いを生み出せる、自分のポジションにおけるトッププレーヤーの1人としての地位を確立している。昨シーズン、チーフスの一員として2度目となるスーパーボウル制覇を成し遂げたジョーンズは、キャリアハイに並ぶ15.5回のサックを記録し、オールプロのファーストチームに選出された。
ジョーンズは契約交渉を進める中で必要であればシーズン第8週まで欠場することをほのめかしていた。そうする代わりに、スターディフェンダーはチーフスのディフェンスを後押しするためにかなり早い段階で復帰することになっている。
ジョーンズがどれほど早く調子を上げられるか、またシーズン第2週のジャクソンビル・ジャガーズ戦でどれほどのスナップカウントを数えるかは分からない。しかしファンは、ジョーンズが自宅、あるいはチーフスが0勝1敗でシーズンをスタートさせる結果となった試合時と同じように、スイート席で観戦するのではなく、フィールドですぐさまインパクトを与えてくれることを知って、安心できるはずだ。
【RA】