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シーズン初戦は「ダメな試合」だったとジャイアンツHCダボール

2023年09月12日(火) 12:15


ニューヨーク・ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボール【AP Photo/Matt Rourke】

現地10日(日)夜、メットライフ・スタジアムに雨が降りしきる中、ニューヨーク・ジャイアンツはダラス・カウボーイズに40対0と完膚なきまでに叩きのめされた。

ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは遠回しな表現を用いることなく今回の敗北について語っている。

チーム公式記録によると、ダボールHCは試合後に「40対0で完敗した」と述べたという。「ああいう試合をして、ああいう試合の監督をするとき、十分良かったと言えるものなど何もない。私たちの仕事は、どの試合でも行うように、試合を振り返って批判的な目で見つめ直すことだが、40対0が良い成績だと言えないのは明らかだ。つまり、やるべきことはたくさんあり、これからそれに取り組んでいく」

テープを埋めるか、燃やすか、近くのブラックホールに投げ捨てるか。ジャイアンツがこれから何をしようとも、日曜夜に収められた映像はこれ以上ないほど悪い内容だったと言えるだろう。

3つのターンオーバーを犯したオフェンスは、トータルで171ヤード(プレー平均2.6ヤード)しか稼げず、12回のポゼッションでレッドゾーンに到達したのは1回だけで、得点はゼロだった。ディフェンスはカウボーイズに最初の5回中4回のポゼッションで得点を許している。そして、スペシャルチームはフィールドゴールをブロックされた上で得点を許しただけではなく、その後もキッカー(K)グラハム・ギャノが36ヤードのフィールドゴールを外した。

クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズは「ベストゲームではなかった。それは間違いない」と振り返り、こう続けている。「これが俺たちの実力なわけじゃない。俺たちはそれを示さなきゃいけなかった。フィールドで発揮して、それ通りのプレーをしなきゃいけなかった。今夜はそれができなかったし、これから取り組むべきことはたくさんある」

ジョーンズは試合を通してカウボーイズのパスラッシュに苦しめられ、出場すべき時間よりも長くプレーしながら7回ものサックを喫した。オフェンシブラインの右側がダメージを受ける中、ジョーンズはパス28回中15回成功でわずか104ヤード(アテンプト平均3.7ヤード)、インターセプト2回を記録。それは年俸4,000万ドル(約58億6,606万円)のジョーンズにとって、これまで先発した試合で3番目に少ないパスヤードだった。

ジョーンズは「俺たちは確実に今夜のパフォーマンスに不満があるし、ものすごくがっかりしている。自分自身もそうだと分かっているから、取り組んで仕上げなきゃいけないことがたくさんある。自分たちを批判的に捉えて修正し、正しい方向に戻していく」と強調した。

他のチームメイトはクオーターバックよりもややぶっきらぼうな態度をとっている。

ワイドレシーバー(WR)スターリング・シェパードは「散々な目に遭わされた」とコメント。

セーフティ(S)ゼイビア・マッキニーは「恥ずかしいけど、もう終わったことだ」と話している。「先は長い。単純なことだ。これで目が覚めた。確かに屈辱的だけど、何とかするさ。来週はもっと良くなるはず。来週はこんな風にはならない」

ダボールHC率いるチームは過去2試合で敗れている。昨季のディビジョナルラウンドにおけるフィラデルフィア・イーグルス戦では38対7で、そして日曜日の試合では40対0で大敗を喫した。2つの地区ライバルから合わせて78対7という差をつけられたことを冷静に受け止めることはできないだろう。昨季にダボールHCが迅速にチームを立て直したことによる楽観的な見方はあるとはいえ、今回のパフォーマンスは、ジャイアンツが今もせいぜい地区内3位のチームであり、それによってプレーオフへ返り咲くのが難しくなっているという現実を浮き彫りにした。

良い面としては、40対0の敗北も1点差の敗北と同じようにカウントされることが挙げられる。そして、ジャイアンツにはあと16試合が残っている。

「改善することに集中しているし、改善すべき点はたくさんある」と語ったダボールHCは「つまりほら、これは1試合に過ぎない。良い試合ではなかったし、オブラートに包まず言うと、ダメな試合だった。それは私の責任だ。直す必要がある部分は確かに多くあるし、私たちはそれに取り組んでいく」と続けた。

【RA】