CBジャクソンの苦戦について「ディフェンス全体の改善が必要」とチャージャーズHCステイリー
2023年09月13日(水) 11:34ロサンゼルス・チャージャーズのコーナーバック(CB)J.C.ジャクソンのケガからの復帰は、L.A.で最悪のスタートを切った。
現地10日(日)に行われ、36対34で敗れたマイアミ・ドルフィンズ戦で、ジャクソンはチャージャーズ守備陣の大半と同じように大打撃を受けた。昨年のシーズン第7週に膝蓋(しつがい)を脱臼したジャクソンは、今年のシーズン第1週の試合では42回のスナップに参加したのち、第4クオーターではベンチに下げられている。
ヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーは試合後にジャクソンのパフォーマンスが「あまり良くなかった」と述べ、月曜日には非難の対象を広げた。
「われわれは勝つために最もチャンスをもたらしてくれる選手たちを起用する」とステイリーHCはチームの公式サイトで述べている。
「練習を見て、ベストな組み合わせだと感じた選手たちをフィールドに送り出す。彼が進歩やレベルアップを図りながらプレーへの復帰を続けていることは分かっている。彼は安定してすべての練習をこなせることを証明してきた。そして、今度は優れたチームのオフェンスと試合で対戦できることも証明した。あとはレップスごとに彼の自信を高めていくだけだが、それには時間がかかる。J.C.だけでなく、ディフェンス全体の改善が必要だ」
2022年に結んだジャクソンとの大型契約はチャージャーズにとって大失敗だった。昨シーズンのケガ以前に、ジャクソンはステイリーHCのディフェンスとは相性が悪く、苦戦する姿がたびたび見られた。今シーズンに向けては、もう一度オフシーズンにこのシステムで練習すれば、より良い結果が得られるだろうという楽観的な見方もあった。
しかしながら、日曜日にそのような結果を目にすることはなく、ジャクソンは8回のターゲットのうち3回のキャッチで99ヤードとタッチダウン1回を許している。ジャンプしながらエンドゾーンでタッチダウンパスをインターセプトするというこの日一番のプレーですら、直後にボールを持ちながらエンドゾーンから離れ、わずか4ヤードしかリターンしないという理解に苦しむ決断を下している。そして、その決断は最終的にチャージャーズが7点を失う一連のプレーを引き起こすことになった。
さらに、前半終了間際にドルフィンズのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアが投げたヘイルメリーパスに対してジャクソンが犯した言い訳の立たないペナルティは、ドルフィンズに3点を与え、そのまま前半が終了している。
月曜日の時点で『Pro Football Focus(プロ・フットボール・フォーカス)』が40回以上のスナップに参加した74人のコーナーバックを評価した結果、ジャクソンは全体68位、カバレッジでは67位につけている。
日曜日にチャージャーズのディフェンス全体がタゴヴァイロアやワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルをはじめとするドルフィンズのオフェンスに圧倒されていたが、中でもジャクソンのプレーは、本人の契約とこれまでのプレーを考えると、ひと際ひどいものだった。インサイドからマンツーマンで守っていたにもかかわらず、ヒルに35ヤードのタッチダウンを許したのを最後に、ジャクソンはそれから1スナップもプレーしなかった。
「昨日はセカンダリーで厳しい戦いを強いられた選手がたくさんいたということを最初に言っておく」とステイリーHCは話している。
「セカンダリーの誰か一人が苦戦したのであれば、その選手を名指しにすればいいだけだが、私の判断をはじめ、昨日はセカンダリー全体が精彩に欠けた。彼らをうまく起用できなかったのは私の責任だ」
「J.C.にとっては本当に大変なケガからの復帰戦だったが、試合の大半を乗り切ることができたと思っている。45本のパスが出たような試合で、彼にはいくつかのレップスが割り当てられていて、コンディションの面では問題なさそうだと判断した。とにかくフィールドに出て、自分のリズムとタイミングを取り戻すしかない。彼はそこからたくさんのことを学んだだろう。いいプレーもたくさんあった一方で、修正しなければならないプレーもあった。水曜日の練習はそのあたりに取り組むつもりだ」
ステイリーHCにとっての問題は、あと何回ジャクソンに逆転のチャンスを与えられるかだ。
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