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「もし彼がこのまま引退したらショックだ」とQBロジャースの今後について語るジェッツHCサラー

2023年09月14日(木) 10:45


ニューヨーク・ジェッツのロバート・サラーHC【Aaron M. Sprecher via AP】

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースのシーズン終了を告げるアキレス腱断裂は、ニューヨーク・ジェッツの2023年シーズンをわずかスナップ4回で狂わせた。このケガは、今オフに引退を考えていたロジャースが、40歳になる2024年シーズンにジェッツでキャリアを続けるかどうかという疑問を呼び起こしている。

ヘッドコーチ(HC)のロバート・サラーは、4度のMVPに輝いたロジャースにその話題を切り出すのはまだ先のことだと語った。

サラーは現地13日(水)に「彼とはまだその話はしていない。もし彼がこのまま引退するのであれば、私はショックを受けるだろう。だが、同時に彼のことを考えると、彼は頭の中の対処しなければならない様々なことに取り組んでいる最中であり、今後について彼と話すのは最後になるだろう」と話した。

ロジャースは今オフシーズンにジェッツとの2025年シーズンまでの契約にサインし、このチームで1年以上プレーするつもりであることを何度も明かしていた。それが実現する可能性はあったものの、アキレス腱断裂が計画を狂わせるかもしれない。

今後の展開がどうなるかはともかく、ロジャースがチームに残り、QBザック・ウィルソンらの指導にあたることをサラーは望んでいる。

ロジャースがチームの近くにいることについて聞かれたサラーは「とても重要なことだと思う。彼にとっても重要なことだと思うんだ。精神的な健康と癒し、それはとても重要だと思う。でも彼の存在、彼の言葉・・・私が言ったように、彼は選手でありながらも同じくらいフットボールのコーチでもあり、彼の存在、彼の考え、彼の言葉、彼のリーダーシップがあるだけで、誰もがそれを望むと思う」と語った。

当面サラーは、スナップ4回で終わったロジャースを中心に据えてオフシーズンのすべての時間を費やしたチームを何とかしなければならない。この先、ベテランクオーターバックを加える可能性をサラーは否定しなかったが、今はウィルソンとプラクティススクワッドにいるティム・ボイルでやっていくことに不安はないという。

サラーは「今週である必要はない」と指摘し、こう続けた。

「言ったように、ザックとティムはわれわれの仲間だ。彼らはチーム合同練習(OTA)からここにいて、すべてのニュアンスを理解している。誰でも投入してプレーできるという部分で、これは“Madden” (ゲームのマッデンNFL)とは違うんだ。たくさんのミーティング、練習、ニュアンスや物事がなぜそうなるかの理解が必要だ。だから、ただクオーターバックを差し込んでプレーさせるだけでは、誰がこのビルに来ても、この6、7カ月の間にわれわれがやってきたことを理解し、システムの中で彼らのアイデンティティを作り上げるには時間がかかる。だから今は、ザックとティムにフットボールをプレーする準備をさせることに全神経を注いでいる」と指摘した。

サラーは、ウィルソンを支持し続け、その攻撃陣の動かし方に”大きな信頼を寄せているとコメント。ジェッツはロジャースの負傷後、誰も自分たちに同情しないことを知っている。

サラーは「何も言うことはないと思う。陳腐に聞こえるかもしれないけど、次の選手がいる。誰も気にしない。選手を失ったことなんて誰も気にしない。結局は日曜日が来るんだ」とコメントした。

ジェッツは日曜日にダラス・カウボーイズと戦う予定だ。カウボーイズ守備陣はシーズン第1週に、ジェッツと本拠地を共にするニューヨーク・ジャイアンツを40対0でシャットアウトし、サック7回とターンオーバー3回を奪っている。

【AK】