シカゴでは、2023年シーズンを迎えるにあたってクオーターバック（QB）ジャスティン・フィールズのためにアップグレードされたプレーメーカーたちが、オフシーズン中の話題の中心となっていた。

そのプレーメーカーの1人は、シーズン第1週に活躍できていない。グリーンベイ・パッカーズに38対20で大敗した試合だったとはいえ、シカゴ・ベアーズのワイドレシーバー（WR）チェイス・クレイプールはターゲット2回でレシーブ0回という成績に終わり、プレー単位ではほとんど役に立っていなかった。

現地13日（水）に報道陣の取材に応じたヘッドコーチ（HC）マット・エバーフラスは、クレイプールのペリメーター（境界）におけるブロックでの努力不足を指摘。

『ESPN』によると、エバーフラスHCは「みんなあのプレーを見ただろう・・・やはり、ペリメーターブロッキングは全員が改善する必要があった。そのために懸命に取り組むつもりだ」と述べたという。

また、日曜日の試合後に特にそうしたプレーについてクレイプールと話し合ったとエバーフラスHCはつけ加えている。

かつてピッツバーグ・スティーラーズからドラフト2巡目指名を受け、キャリア4シーズン目を送っているクレイプールが、実戦のスピードに適応できなかったのが問題だったのかもしれない。クレイプールが一歩遅れているように見えたのは確かだ。

『Shaw Local News（ショー・ローカル・ニュース）』によれば、エバーフラスHCはクレイプールについて「練習ではいいテクニックを見せていた」と明かしたという。

クレイプールはシーズン第1週のパフォーマンスで『Pro Football Focus（プロ・フットボール・フォーカス）』から43.2というひどい評価を受けた。キャリアの中で毎年、時おり精彩を欠いてきたクレイプールだが、今回のグレードはルーキーとして臨んだ2020年シーズン第7週につけられた43.5を下回り、自己最低のものとなっている。

クレイプールはNFLに足を踏み入れたばかりというわけではない。試合中にメディカルテントに向かったことを踏まえると、クレイプールの苦戦が健康問題に関連していた可能性も指摘できたが、エバーフラスHCは水曜日にそのような考えを否定し、医療スタッフからクレイプールが負傷しているという報告は受けていないと説明した。

シーズン第2週に組まれているタンパベイ・バッカニアーズ（1勝0敗）との対戦にクレイプール抜きで臨むことを検討する可能性があるかと質問されたエバーフラスHCは、スタッフはすべてを評価している、と一般的な返答をしている。

ようやく勝てる可能性が高くなったパッカーズを相手に大敗を喫したことを受け、ベアーズはあらゆる選択肢を検討するはずだ。

シーズン第2週にベアーズに変化が訪れるかはいずれ分かるだろう。

【RA】