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ロジャースに代わりジェッツ先発に立つQBウィルソン、“信頼は取り戻せる”

2023年09月15日(金) 09:49


ニューヨーク・ジェッツのザック・ウィルソン【AP Photo/David Dermer】

ニューヨーク・ジェッツはクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースをアキレス腱の断裂で失ってから2日で立て直しを図っている。

現在のジェッツはザック・ウィルソンが率いるチームだ。昨年やオフシーズンのこと、ましてや現地11日(月)夜にロジャースが4回のスナップに参加している間のことを思い返している暇はない。成果を出すことがすべてだ。

木曜日、報道陣からロッカールームでの信頼を取り戻す必要があるかと問われたウィルソンは「そんなふうに考える必要はないと思っている」と答えている。「どうやって試合に出てフットボールをプレーできるかで、彼らからの信頼を取り戻せると思う」

「このロッカールームのみんなとは、とてもいい関係だと言える。ふざけ合ったり、一緒にお昼ご飯を食べたり、O(オフェンシブ)ラインとQBでディナーに出かけたりね。だから、何があっても自分が彼らの背中を押しているのと同じように、このロッカールームのみんなも俺の背中を押してくれているといつも感じている」

ウィルソンはジェッツで、フランチャイズの将来を担う者として選ばれた存在から、ロジャースが落とした長い影の中に存在することを甘んじて受け入れた控え選手へと成り下がった。そこには、ニューヨークでクオーターバックとしてプレーすることに対するプレッシャーから解放されるという良い面があった一方で、期待に応えられないという失望感もあったと言えよう。

それはウィルソンが質の高いクオーターバックになれないことから生まれた現実だった。かつてドラフト全体2位指名を受けたウィルソンは、2シーズンで先発出場した22試合で8勝14敗、パス成功率55.2%、タッチダウン15回、インターセプト18回を記録。とはいえ、22対16で逆転勝利を収めたマンデーナイトゲームですぐに学んだように、ウィルソンの時代は再びやってくるはずだ。それは今、目の前にある。

ウィルソンがNFLでの最初の2シーズンを過ごす間、現在ジェッツの攻撃コーディネーター(OC)を務めているナサニエル・ハケットは別のチームにいた。ハケットは2023年シーズンを通してロジャースのコーチを務めるという信念をもとにニューヨークへ向かったが、ニューヨークのスタッフとしてこの半年を過ごすうちに、ウィルソンのことをよく知るようになった。

木曜日、ハケットはウィルソンについて「私は彼のことをとてつもなくリスペクトしている。練習をひとつもしていなかったのに、あそこまでやってのけたのは、見ていて本当に素晴らしかった」と語っている。

「面白いよ。世間の人にもハーフタイムのロッカールームで、チーム全体、特にオフェンスがどんな反応をしていたか見てもらいたかった。彼らは互いの目を見つめ合い、チャレンジに燃え、ものすごく優れたフットボールチームに対してさらなる力を発揮した。だから、ザックは本当によくやったと思うし、冷静さを保っていたと思う。それだけさ」

成績面では何も特別な結果を残していないものの、ウィルソンは好スタートを切ったと言える。ジェッツにとって最も重要な数字は6、つまり、最終的な点差だった。

間もなく、背番号2のウィルソンは2023年シーズンにおける2勝目を狙いにいく。

【RA】