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パス359回でINTなしのライオンズQBゴフ、リスクフリーのアプローチで記録を伸ばす

2023年09月15日(金) 11:57


デトロイト・ライオンズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Charlie Riedel】

一般的なNFLファンが何と言おうと、デトロイト・ライオンズのクオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフは自分の仕事を十分に、場合によってはそれ以上にこなしている。

たとえば、ゴフが継続しているインターセプト(INT)のないパス連続記録だ。現在、ゴフがインターセプトなしでパスを投げた回数は359回と、NFLで歴代3番目に長い記録。この記録を上回っているのは、トム・ブレイディの399回とアーロン・ロジャースの402回だけだ。

ただ、ゴフにはそれを話さないでほしい。

『Detroit Free Press(デトロイト・フリー・プレス)』によると、現地12日(火)のメディアセッションで何度も質問された時、ゴフは「みんながそれ(INTなしのパス連続記録)について話しすぎだよ」とコメントし、「それについては一度も考えたことはない」と続けたという。

ゴフが連続記録について考えていないのは良いことだ。最も避けるべきなのは、成果が出る前からあれこれと数えてしまうことなのだから。

現在1勝0敗のライオンズは、昨年度王者であるカンザスシティ・チーフスに対する勝利でシーズンをスタートしたことで、ほぼすベての予想者のパワーランキングでトップ10に入っている。一見しただけでも見事な成績だが、もっと衝撃的なのは、ライオンズがどのように勝利したかという点だ。ライオンズは368ヤード対316ヤードでチーフスよりも総獲得ヤード数が多く、しかもアウェイで、第4クオーターで6点差をひっくり返した。

ゴフはこの結果に大きく貢献した。タイミングよくオープンなターゲットにパスを通し、最も重要な得点ドライブを自らの腕で継続させた。しかし、最も重要なのは、ゴフが何をしなかったかだ。それは、愚かなミスでチームのチャンスを台無しにすることだった。

この傾向は、ゴフがインターセプトのない状態を継続していることを反映している。ゴフはポテンシャルのあるパサーから、いつ自分の能力の限界を試すべきかを理解する選手に成熟してきた。ライオンズはこのゴフの能力から、これまで以上の恩恵を受けている。

「歳を重ねるにつれて、パスを投げるチャンスがある時とない時を理解するようになると思う。それが、過去数シーズンで自分が学んできたことだ」とゴフは語り、こう続けた。

「ただプレーがコールされたからといって、パスを投げるとは限らない。でも、チャンスがある時には引き金を引いて、狭いウインドウでも狙う。そのバランスを見つけることが大事。歳を重ねるにつれて学ぶことだと思う」

【KO】