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トム・ブレイディ、レイダースの株式取得はいまだ成立せず

2023年09月18日(月) 09:16


トム・ブレイディ【AP Photo/Michael Dwyer】

情報筋の話によると、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがアキレス腱断裂でシーズン絶望となった後、ニューヨーク・ジェッツがトム・ブレイディに声をかけることはなかったという。そして、史上最高の選手と称されるブレイディは今度こそ本当に引退するということを明確にしている。

とはいえ、少なくとも10月まで、もしかするともっと長い間、ブレイディがどこかのチームでプレーする可能性は残されていると言えよう。

情報筋の話によれば、ブレイディによるレイダースの少数株式購入はまだ最終調整されていないとのこと。早ければ来月の秋季リーグミーティングで議決されるかもしれないが、資金面や購入の可能性に関する情報など、整理すべきことはまだ多くあるという。

10月までに手続きが終わる保証はなく、それは12月に実施される冬季リーグミーティングが、ブレイディがNFLでプレーする道をついに固く閉ざす時となる可能性があることを意味している。

最近更新されたリーグ規約により、レイダースであれ、他チームであれ、NFLチームの株を購入すれば、ブレイディが再びプレーすることは事実上できなくなる。

それまで、現在フリーエージェント(FA)となっているブレイディが現役復帰する可能性は残っているのだ。本人は復帰への道は閉ざされたと何度も繰り返しているが。

NFLチームのリミテッドパートナーは購入する株式の規模にかかわらず、オーナーの4分の3以上から承認を得なければならない。関係者によれば、ブレイディによるレイダースの株式取得に関する投票はまだ行われておらず、この取引は通常の所有権承認プロセスに従い、引き続き検討されるとのこと。

ロジャースが現地11日(月)夜に行われたバッファロー・ビルズ戦でわずか4回のスナップに参加した後にアキレス腱を断裂したことを受け、ブレイディがジェッツから連絡を受けるかもしれないとの憶測が高まった。しかし、ジェッツからブレイディに電話がかかってくることはなく、もしかかってきたとしても、ブレイディは何もしなかっただろうと、関係者は語っている。

他のベテラン先発QBの獲得に興味を示していないジェッツは今のところ、かつてドラフト全体2位指名したQBザック・ウィルソンを先発に据えている。ウィルソンは日曜日に行われたダラス・カウボーイズ戦にも先発出場した。

かつて所属していたニューイングランド・ペイトリオッツをスーパーボウル制覇6回、地区優勝17回に導いたブレイディは、今シーズン第1週にマサチューセッツ州フォックスボロで行われたフィラデルフィア・イーグルス戦のハーフタイムセレモニーでペイトリオッツから称えられている。そこでブレイディは自身のキャリアについて過去形で語った。

タンパベイ・バッカニアーズでキャリア最後の3シーズンを過ごし、昨季をもって正式に引退したブレイディは、9月10日に「僕たちの人生は、自分をさまざまな旅に連れて行ってくれる。僕たちはいろんな場所に連れていかれ、さまざまな人に出会う」と話している。「僕が確信していること、そしてこれからも決して変わらないことがある。それは僕が生涯、ペイトリオッツの一員であるということだ」

【RA】