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50点差で敗れた後も人員整理が行われることはないとブロンコスHCペイトン

2023年09月26日(火) 11:23


デンバー・ブロンコスのラッセル・ウィルソン【AP Photo/David Zalubowski】

いかなるスポーツの、いかなるレベルにおいても、50点差で敗れた次の日の朝はつらいものだ。

多くの疑問がつきまとう。すべてが少し希望を失ったように見える。しかし、どん底に落ちるということは、これ以上は悪くならないと実感することでもあり、そこには奇妙な美しさがあると言えよう。

現地25日(月)、デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンはマイアミ・ドルフィンズに70ポイントという得点を許して敗れてから24時間も経たないうちに「タフな1日だったし、今日は楽しい1日にはならないだろう。たぶん、試合に勝ち始めるまでは、すぐに楽しくなることはないだろうね」と語り、こう続けた。

「先週よりもいい仕事をしなければならないし、対戦するチームに対して良いプランを立てなければならない。コーチングをしっかり受け、そしてコーチである自分たちも、どこで失敗したのか、どこで十分な仕事ができなかったのかを言えるようにならないと。それをすぐにやらなければならない」

確かにそれはすぐに行う必要があるだろう。ペイトンHC率いるブロンコスは現在0勝3敗であり、シーズン第1週には1点差、シーズン第2週には2点差、そしてシーズン第3週にはとんでもない差をつけられて敗れるというように、週を追うごとに悪化している様子だからだ。今回のような敗北は、数人が職を失っても理解できるほどショッキングなものだと言える。ペイトンHCは月曜日、職を失いそうになっている者はいないと明言。たとえその可能性があったとしても、月曜朝に行われる電話会見でペイトンHCがそれについて話すことはないだろう。

そうするのは十分に理解できることだ。ブロンコスが冷戦時代の地下壕を孤立させるほどの点差をつけられたからといって、ペイトンHCがシーズン開幕から3週間で人員整理すべきだということにはならないだろう。また、今はもうそれに適した時期ではない。

とはいえ、ブロンコスとの関係が気まずくなる前に、結果をすぐに変える必要はある。デンバーの船を整え、乗組員を整列させるためにペイトンHCがやってきたと主張しながらオフシーズンを過ごしたブロンコスは、これまでにペイトンHCが違いを生み出したという証拠をまったく示していない。

つまり、ドルフィンズ戦はブロンコスが単純に過去のものにできる試合ではないということだ。50点差の大敗のどこかに、貴重な教訓がいくつかあるだろう。

ペイトンHCは「私たちは進みながら学んでいる。練習でやっていることの細部への注意をもっと高めないと」と強調している。「私たちはコーチとして、彼らに求めていることをよく見ていかなければならない」

「この1週間はあんなふうに大敗を喫して、全員のことをよく理解する週になる。あの映像を見るのはきつい。それを見せようか見せまいか迷っていたが、見せないというのは怠慢だと思う。今日はここにじっと座って、良い気分にはなれないだろうが、事態を収拾させないと。彼らとの対戦で、私たちは良いオフェンスを展開できたが、どのような形であれ、自分たちで自分たちを助けることができなかった」

ドルフィンズはこの3週間を通して爆発的なチームであることを間違いなく証明してきた。しかし、どのような相手であっても10回のタッチダウンを許して70点を献上したことは言い訳できない。ブロンコスが強烈な形で目覚めさせられたのは10月下旬よりも今の方が良かったのかもしれない。今はまだ事態を好転させ、悪夢のような日曜日を過去のものにする時間が十分に残されているからだ。

【RA】