NFLのギャンブルポリシー変更でライオンズWRウィリアムズ、タイタンズOTプティ・フレールの処分が月曜日に解除
2023年09月30日(土) 22:19NFLとNFL選手会(NFLPA)が選手に関する既存のギャンブルポリシーを改訂することで合意し、それによって出場停止となっている2人の選手が即時に復帰可能となる。
復帰するのはライオンズのワイドレシーバー(WR)ジェイムソン・ウィリアムズとタイタンズのオフェンシブタックル(OT)ニコラス・プティ・フレールで、現地10月2日(月)付けで有効になると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは伝えた。29日(金)のポリシー変更前の時点では、2人の出場停止期間はまだ2週間残っていた。
改訂にはNFLゲームで賭け事をした選手へのペナルティ強化が含まれており、場合によっては永久追放となることもある。一方でワークプレイスやワーク中に他のスポーツの賭け事をした選手についてのペナルティは軽減される。
「NFLとNFL選手会はゲームの品位を守るために長期的かつ揺るぎないコミットメントを共有している」とリーグと選手たちの組合は金曜日の共同声明で述べた。「このコミットメントを全うし、状況の変化に確実に対応できるようにするため、NFLはNFLPAおよびクラブ側と協議の上でギャンブルポリシーの定期的な見直しを行っている」
NFLゲームの賭博に参加した場合は最低1年、自身の所属チームを含む試合にベットした場合は最低2年の無期限出場停止処分となる。八百長への実際の関与やそれを試みる行為はNFLからの永久追放につながり、内部情報の提供や漏えいについては無期限の出場停止処分(最低1年)となる。第三者や代理人による賭博も同様だ。
NFL以外の部分に関する最も大きな変更は、ワークプレイスにいながら他のスポーツの賭け事に加わった場合で、1回目の違反では無給で2試合の出場停止処分、2回目の違反では6試合の出場停止(同じく無給)、3回目の違反では無給で最低1年の出場停止となる点だ。ウィリアムズとプティ・フレールはチーム施設内でNFL以外のスポーツ賭博をしたとして6試合の出場停止処分を科されていた。改訂後のポリシー適用後は2試合の出場停止に相当する。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタが入手した覚書によると、NFLコミッショナーは該当選手の固有の行動パターンや賭博歴、さらには秘密情報へのアクセス権やゲームに与えるさまざまな影響力といった多くのファクターを鑑みて処分を決定することになるという。違反の自己申告、責任の受け入れとリーグ調査への協力は、ペナルティの決定にあたっての減刑要因となる。
ギャンブルポリシーの導入以来、NFLは何人かの選手に処分を言い渡しており、2023年シーズンの開幕前にも複数ラウンドの出場停止を含めて数名が対象となった。出場停止処分を科された選手の中で、今回のポリシー改訂の影響を受けるのはウィリアムズとプティ・フレールの2人だけだ。
【M】