先発WRを求めてトレードを検討するパンサーズ
2023年10月02日(月) 10:07今オフシーズンにドラフト全体1位指名権を手に入れるために大型トレードに踏み切り、獲得した指名権でクオーターバック(QB)ブライス・ヤングを迎え入れたカロライナ・パンサーズは、2023年以降のロースターを固めるべく、未来への布石を打ち続けている。
情報筋の話によると、パンサーズは今季すでにトレードに積極的な姿勢を見せており、先発ワイドレシーバー(WR)をトレードする可能性について数チームに問い合わせているという。
D.J.チャークとアダム・シーレン――今シーズンこれまでに100ヤード以上を記録しているのはこの2人だけ――がトップターゲットとしてプレーしている中で、パンサーズはヤングのためにもう1人、ワイドレシーバーを探している。足首のケガでシーズン第3週に欠場したヤングは、現地1日(日)に行われたミネソタ・バイキングス戦で先発ラインアップに復帰した。
パンサーズは今年のドラフト2巡目でWRジョナサン・ミンゴも指名。しかし、ミンゴはシーズン最初の3試合を通してレシーブ8回、64ヤードと、キャリアスタートで出遅れている。
パンサーズにとって、若き全体1位指名QBが快適にプレーし、成功することほど重要なことはないと言えよう。そうした瞬間は多々あったが、ヤングはシーズン序盤の2試合でパス成功率59.2%、299パスヤード、タッチダウン2回、インターセプト2回という成績だった。バイキングス戦を経て、ヤングの通算成績はパス成功率65.0%、503パスヤード、タッチダウン2回、インターセプト2回となっている。
もう1人、先発WRがいればヤングの成長に役立つかもしれない。パンサーズのジェネラルマネジャー(GM)スコット・フィッタラーは以前に、あらゆる取引に参加したいと語っており、今回も例外ではないようだ。情報筋によると、ゼイビア・ウッズがハムストリングのケガに対処していることから、パンサーズはセーフティ(S)ポジションのトレードも視野に入れている可能性があるとのこと。
今シーズンに低調なスタートを切っているものの、パンサーズは他チームに対して、ドラフト指名権と引き換えに選手をトレードすることに興味があるという姿勢を示していないとのこと。確かに、トレードをするには時期尚早だと言える。シーズン最初の1カ月を経て、10月31日(火)に迎えるリーグのトレード期限まであと約1カ月となった今、各チームはまだ自分たちの状況を把握しきれていないからだ。
例えば、デンバー・ブロンコスはシーズン第2週にマイアミ・ドルフィンズに歴史的な大敗を喫したにもかかわらず、売出しモードには入っていないとのこと。ブロンコスのジョージ・ペイトンGMはいつでもトレードの問い合わせに対応する人物であり、チームにはオフシーズン中にトレードの関心を集めていたコートランド・サットンとジェリー・ジューディという2人のワイドレシーバーが在籍している。しかし、ブロンコスはまだ彼らをトレードするというところに至っていない。
勝率.500以下のチームのトップレシーバーには、常にトレードのうわさや憶測が飛び交うものであり、この1週間ではバイキングスのジャスティン・ジェファーソンにもそうした話が浮上している。昨季にプレーオフに進出したバイキングスがQBカーク・カズンズ(ノートレード条項あり)とジェファーソンをトレードするのは理にかなっておらず、ジェファーソン本人もそれを望んでいない。
ジェファーソンは先週木曜日に「俺たちが来シーズンを見据えているとか、トレードとか、そういうことを言う人たちにはうんざりしている。俺たちはまだ今シーズンに集中している」と報道陣に話していた。
【RA】