ペイトリオッツHCベリチックがキャリア最大の点差をつけられ敗北も、QBジョーンズは先発を続投へ
2023年10月02日(月) 11:50現地1日(日)、ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチック率いるニューイングランド・ペイトリオッツは、相手の本拠地であるテキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで戦った試合で、ダラス・カウボーイズに38対3で敗れた。35点差というのは、ベリチックHCがその輝かしい29年間のヘッドコーチ(HC)生活の中で経験した最大の点差だ。
今回の敗北でペイトリオッツの戦績は1勝3敗となっている。2回のターンオーバーで相手にリターンタッチダウンを許すなど、またしても期待外れのパフォーマンスを見せたクオーターバック(QB)マック・ジョーンズは、最終クオーターでベンチに下げられ、ベイリー・ザップが試合を終えるところを見ていた。
苦戦を強いられているにもかかわらず、QBの交代は恒常的なものではないようだ。試合後、ベリチックHCは次回のニューオーリンズ・セインツ戦もジョーンズを先発クオーターバックとして起用すると報道陣に明かしている。
ベリチックHCはジョーンズを下げた決断について「彼を残しておく意味はなかった」と述べた。
第3クオーター残り3分41秒、ペイトリオッツが31対3で劣勢に立たされている中でジョーンズは退場。キャリア3年目のジョーンズは試合を離れるまでにパス21回中12回成功、150ヤード、インターセプト2回、パサーレーティング39.9を記録している。
パフォーマンスや不十分なプレーが原因でジョーンズをベンチに下げたのかと質問されたベリチックHCは「残しておく意味がなかったから彼を下げたと言ったのだ」と繰り返した。
ジョーンズが指揮を執った8回の攻撃で、ペイトリオッツはわずか7回しか第1ダウンを獲得できず、3回のターンオーバーを喫している。
報道陣からどのように調子を取り戻すつもりかと質問されたジョーンズは「フットボールの基本的なことに集中するだけだ」と返答。
「今日は本当に良くなかった。次週に持ち越すつもりはない。映像を見たらそこで終わりだ。確かにがっかりしているけど、結局のところ、俺は努力を続けていく。みんながついてきてくれることを願っている。ここでこんなことを言うのはつらい。自分自身にものすごく失望しているけど、立ち直るしかない」
ザップに交代してからも、ペイトリオッツ攻撃陣の苦戦は続いた。ザップが指揮を執った3回のドライブは、最終ドライブでキッカー(K)チャド・ライランドが52ヤードのフィールドゴールに失敗したことを受けて、無得点に終わっている。ザップはパス9回中4回を成功させて57ヤード、インターセプト0回という数字を残した。
ペイトリオッツにとってさらに残念なことに、カウボーイズ戦では守備陣から複数の負傷者も出ている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、第4クオーターに退場したスターアウトサイドラインバッカー(OLB)マット・ジュードンは上腕二頭筋を負傷した可能性があるとのこと。また、肩を痛めて退場した期待の新人コーナーバック(CB)クリスチャン・ゴンザレスもそのままフィールドに戻らなかった。
「今夜は明らかに、競争力を発揮するのに十分な仕事ができなかった」と語ったベリチックHCは「だから、残念だ。本来の私たちは今夜見せた姿よりもずっと良いチームだと思っているが、実際に見せたのはああいう姿だった。やるべきことはたくさんある。プレーの面でもコーチングの面でも、もっといい仕事をしないと。もっといいパフォーマンスをしなければならない」と続けている。
【RA】