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左手に“軽傷”を負いながらもチャージャーズを勝利に導いたQBハーバート

2023年10月02日(月) 14:24


ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバート【AP Photo/Ashley Landis】

現地1日(日)に行われたAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区同士の一戦で、ロサンゼルス・チャージャーズのクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートは片手だけで戦い、チームに勝利をもたらした。

利き手とは逆の左手に包帯を巻いた状態でプレーしたハーバートは、ラスベガス・レイダース戦でチャージャーズを24対17の勝利に導いている。特に、勝利を決定づけたワイドレシーバー(WR)ジョシュ・パーマーへの51ヤードのパスは印象的だったと言えよう。

試合後、ハーバートはそのケガを軽くあしらっており、試合から離れることを検討する理由には決してならなかった“軽傷”だと説明している。一方で、今後のステータスについては分かっていない様子を見せた。

ハーバートは「かすり傷に過ぎない。ただの軽傷さ」と話している。「ちょっとヘルメットから引っかかったけど、それを助けてくれた医師やトレーナーには感謝している」

「疑問なんてなかった。ただ手当てをしてテーピングを巻いて試合に戻るだけだった」

重傷ではないかとの疑念をうまく回避したハーバートは、X線検査を受けたのかという質問に「分からない」と答えている。

パス24回中13回を成功させて167ヤード、タッチダウンパス1回、インターセプト1回、タッチダウンラン2回を記録したハーバートは、第3クオーター終了間際にインターセプトを喫した際にタックルしようとしてさらなるケガに見舞われた。ハーバートはメディカルテントで診察を受けたものの、1プレーも逃すことなく包帯をぐるぐる巻きにして試合に戻り、その後はグローブをはめてプレーしている。

ハーバートはケガがこの先どうなるか、分かっていないようだ。

関節のケガだったのかという質問を受けたハーバートは「詳しいことはまだ分からないし、今は情報がないけど、試合に戻れるくらいには良い状態だった」と答えている。

ハーバートは「数日間、様子を見る必要がある」ケガだとつけ加えた上で、欠場を余儀なくされる可能性については「分からない」と語った。ハーバートが昨季、肋骨を負傷しながらプレーしていたのは記憶に新しい。

ハーバートはシグナルコーラーを務める上で、間違いなくケガによる影響を受けていた。

しかし、ハーバートはその素晴らしい右手を使って第3ダウン残り10ヤードの場面でパーマーに51ヤードの華麗なパスを通した。その結果、チャージャーズは勝利を確実なものとし、ハーバートは試合終了まで残り1分51秒の時点で、ショットガンフォーメーションから膝をついている。

チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーは「彼は勝負強い選手で、いつもピンチで底力を出すことができる。どんな試合であろうと、試合が終わるときには必ずそこにいる。あのスローはその良い例だった」と述べ、こう続けた。

「試合全体を通して踏ん張らなければならなかったが、最後にああいうスローが決まると、それはこういう試合に勝つための代表的なプレーの1つになる」

試合後、ハーバートはチャージャーズを2勝2敗に押し上げたことに笑顔を見せ、手の痛みは「かなり少ない」とコメントした。とはいえ、片手で戦うハーバートに何が待ち受けているのかは数日たってみないと分からない。

【RA】