「自分がファンなら動揺しているだろう」とジャイアンツHCダボール
2023年10月04日(水) 14:15ニューヨーク・ジャイアンツは全国放送で格上の相手に惨敗し、直近の4試合で3度目の敗北を喫した。
現地2日(月)の夜、メットライフ・スタジアムでシアトル・シーホークスに24対3で打ちのめされた試合は、ビッグ・ブルーの不協和音だった。攻撃陣はサック11回を、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズは3回のターンオーバーを許した。守備陣は決定的なタックルを見せられず、スペシャルチームは反則6回という笑いものの結果を残した。
ジャイアンツは4試合のうち、2クオーターでは堅実なプレーをしている。残りの14クオーターはひどいものだった。今シーズンのジャイアンツの前半のスコア合計は77対9、タッチダウンは0回だ。いずれもゴールデンタイムだったホームでの2試合で、ジャイアンツファンは合計64対3の大敗を目撃している。
チームによれば、ヘッドコーチ(HC)のブライアン・ダボールは試合後、「もし私がファンだったら、私も動揺しているだろう。もっとうまくやらなければならないことがたくさんあるし、それに取り組んでいく予定だ」と話したという。
ブライアンの言う通り、ファンは動揺している。
負けが込んでいるだけではない。ジャイアンツファンが怒りと悲しみと困惑の中で目を覚ますのは、この敗北の人を動揺させ、悲観させる内容のせいなのだ。
ジャイアンツはジョーンズに年俸4,000万ドル(約59億6,944万円)を支払い、これまでのところマイナスのリターンを見てきた。ブロッキングが機能せず、0.25秒の思考時間でプレーをしなければならない状況で、上手くチームを導ける選手はほとんどいないと指摘するのは公平に思えるだろう。しかし、月曜日の試合のジョーンズは、余裕があったときでさえ、ターゲットにパスを通すことがほとんどできず、逃げ腰な予測からいくつかのきれいなポケットを見逃すなどの場面があり、3つのターンオーバーは悲惨だった。
ジョーンズは「俺のプレーが十分でなかったのは明らかだ。受け入れられないし、チームをがっかりさせてしまった。修正が必要だし、そのためにハードワークをしていくつもりだ」とコメントした。
4,000万ドルのQBはチームメイトを引き上げる役割を持つのであって、自ら沈んでいくものではない。ここまで4試合に出場したリーグ34人のQBのうち、ジョーンズは1試合あたりのパスヤードで26位(191.3)、パサーレーティングで33位(69.7)、サック回数で33位(22回)、タッチダウン-インターセプト比率で34位(2対6)になっている。
月曜夜の試合序盤のファンブルは、ジョーンズのキャリア初期のファンブル問題を思い起こさせ、逆転の可能性を潰したインターセプトは、判断もスローもお粗末だった。
ジョーンズは「俺のプレーは十分ではなかった。それは分かっているし、改善に集中している」と繰り返す。
タイトエンド(TE)のダレン・ウォーラーも、攻撃陣全体が迷走していたことに同意するだろう。
ウォーラーは「攻撃陣はすべての面で不十分だ。本当に何も言うことがない。ただ、不十分なだけだ」と話している。
ジャイアンツは1980年のワシントン、1977年のタンパベイ、1975年のサンディエゴ(いずれもプレーオフ進出を逃す)に続き、スーパーボウル時代にシーズン最初のホーム2試合で総得点が3点以下だった史上4番目のチームとなった。
ジャイアンツのセーフティ(S)、ゼイビア・マッキニーは試合後「ああ、間違いなく横道に逸れていたね。俺はそのチームの一員だった。このリーグについては理解しているつもりだよ。厳しいリーグだし、すぐに反応していかないと状況はどんどん悪化していく。でも最初から言っているように、俺はこのロッカールームにいるメンバーを信じているし、コーチ陣も信じている。最終的にいいプレーができて、お互いにカバーし合うフットボールができればと思っている」と話した。
3勝1敗のマイアミ・ドルフィンズと、同じく3勝1敗のバッファロー・ビルズとのプライムタイムでの試合が控えているビッグ・ブルーにとって、この状況は簡単ではない。
ダボールHCとゼネラルマネジャー(GM)ジョー・ショーエンの再建1年目にしてまさかのプレーオフ進出を果たしたジャイアンツは、急いでプレーを改善しなければ、ハロウィーン前にこの競争から脱落してしまうだろう。
【AK】