QBジョーンズに対してタブレットを投げたわけではないとジャイアンツHCダボール
2023年10月04日(水) 15:16現地2日(月)の夜、11回のサックと97ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを許してシアトル・シーホークスに24対3で大敗したニューヨーク・ジャイアンツだったが、試合後のゴッサムでは投げられたタブレットが話題になっていた。
火曜日、メディアに対応してサイドラインで見せた不満についての無数の質問に対処するなかで、ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは、自身とクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズは同じ考えであり、ダボールが爆発させた感情はジョーンズに向けられたものではなかったと説明した。
ダボールはチームを通して、タブレットを投げたのはジョーンズへの不満の表れかという質問に対して「いや、私がその理由でタブレットを投げることはない。少しフラストレーションが溜まっていたのは明らかだったから、横に投げてしまっただけだ。彼に対して投げたわけではない」と答えた。
ジョーンズのパスをインターセプトしたシーホークスの新人コーナーバック(CB)デボン・ウィザースプーンが、97ヤードをリターンしてタッチダウンを決めた直後、ダボールはサイドラインでジョーンズに声をかけていた。ジョーンズがベンチに座り、ダボールがその前に立つと、コーチは明らかに興奮した様子で、パソコンのタブレットを横に投げている。
NFLのサイドラインでは、選手もコーチも毎週のようにフラストレーションを爆発させているが、ジャイアンツが1勝3敗と惨めなスタートを切る中で、この瞬間はメディアにとって注目すべきポイントになっただけでなく、チームのフラストレーションを象徴する瞬間でもあった。
セーフティ(S)のゼイビア・マッキニーは月曜日、ジャイアンツのシーズンが”横に逸れる”危険性を示唆した。AP通信2022年NFL年間最優秀コーチ賞に輝いたダボールは、ビッグブルーの現在の病に対する唯一の処方箋はハードワークだと主張する。
マッキニーのコメントについて聞かれたダボールは、「私の考えは、明日仕事に戻る準備をして、改善すべき点を話し合い、そこで改善し、最終的には日曜日によりよいプレーをすることだ」と答えた。
何よりも大事なのは、攻撃陣がより良いプレーをすることだ。ジャイアンツの3敗において、1試合の平均得点は5点。合計得点46点はリーグ最下位、獲得ヤード1,366ヤードは31位だ。
特に年俸4,000万ドル(約59億7,086万円)の延長契約を結んだジョーンズは、月曜日にはなんとか相手守備陣から逃げ回っていたとはいえ、ジャイアンツの苦難を象徴する存在だ。ジョーンズは10回サックされ、2つのインターセプトを許したが、チーム最多の66ヤードのラッシャーでもあり、チームの獲得315ヤード中269ヤードを占めた。
ダボールは、自身とジョーンズは同じ考えであり、ゴッサムでの最高の時間とは言えないが、改善に向けて一緒に取り組んでいると主張している。
ダボールは「今回も物事はうまくいっていない。カメラが何を映したのか、映さなかったのか、正確にはわからないが、ダニエルは指導しやすい男だ。ダニエルと仕事をするのは好きだし、もっとうまくやらなければならないこともある」と語った。
ジャイアンツが今シーズンを生き残るために、改善は必須だ。スタッツと1勝3敗のスタートは嘘をつかない。
マンデーナイトが終わってみれば、放り投げられたタブレットの方がタッチダウンよりも多かった。その差は1対0だ。
ダボールは「タブレットについてもう一度言えば、私は戻ってそれを見直さなければならないだろう。でもまた、正確に覚えているんだ。われわれはあるプレーについて話していて、私はただそれを横に放り投げただけだ」と話した。
おそらく“タブレットの件”は今後数日のうちに解決されるだろうが、2023年のジャイアンツのチーム状況が、プレーオフに進出した2022年に似てくるまでは、この敗北が解決することはないだろう。
【AK】