ブロンコスが2022年に5年104億円の契約を結んだLBグレゴリーを放出
2023年10月05日(木) 08:58ディフェンス面で荒れたスタートを切っていることから、デンバー・ブロンコスはシーズン序盤に人員整理を行っている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地4日(水)に報じたところによると、ブロンコスがラインバッカー(LB)ランディ・グレゴリーを放出するという。
第一報を伝えたのは『Pro Football Talk(プロフットボール・トーク)』だ。
ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンはチームにとって何がベストかを考えての決断だとした上で、トレード相手が見つからなければ24時間から48時間以内に正式に放出することになると述べている。ペイトンHCはグレゴリーが放出を要求したのではないと明言した。
グレゴリーは2022年3月にブロンコスと5年7,000万ドル(約104億2,636万円)の契約を締結。昨季はケガと、試合後に騒動を起こしたことで受けた1試合の出場停止処分によって、わずか6試合しか出場していない。現在30歳のグレゴリーは2023年シーズンの4試合でサック1回、タックル9回を記録。ブロンコスの一員として出場した10試合を通しての成績はサック3回、タックル21回にとどまっている。
ここ2週間で出番が減っていたグレゴリーは、ブロンコスがシーズン第4週に勝利したシカゴ・ベアーズ戦で先発から外されていた。
2015年ドラフトでダラス・カウボーイズから2巡目指名を受けたグレゴリーは、キャリア最初の2シーズンでケガに悩まされ、浮き沈みを経験している。その後、カウボーイズで過ごした最後の3シーズンでは合わせて15.5回のサックを記録。2022年にカウボーイズと再契約する寸前までいき、チームもそれを発表していたにもかかわらず、最終的には契約面のもつれからブロンコスへの加入を選ぶことになった。
NFLネットワークのトム・ペリセロはブロンコスが今週にグレゴリーをトレードしようと試みていたものの、これは実らずに終わったとつけ加えている。そのため、ブロンコスがベテランのグレゴリーを放出し、より若手の選手に機会を与える可能性が高くなっている。グレゴリーが抜ければ、ニック・ボニート(サック3.5回)とジョナサン・クーパー(サック3.0回)の出番が増えるはずだ。ペイトンHCは若手パスラッシャーの貢献がグレゴリーとの決別を決めた一因になったと述べている。また、ブロンコスには腰部の負傷でシーズン第2週から欠場していたフランク・クラークもまもなく戻ってくる見込みだ。
【RA】