ドルフィンズQBタゴヴァイロアが新人RBエイチェーンを“特別な選手”と称賛
2023年10月06日(金) 15:52NFL界を騒然とさせた70ポイント獲得の余韻が残る中、マイアミ・ドルフィンズのオフェンスはシーズン第4週のバッファロー・ビルズとの試合では対照的に抑え込まれ、敗れた。
例外はルーキーのランニングバック(RB)デボン・エイチェーンで、ドルフィンズのタッチダウン3回中2回を決め、わずか8回のランで101ヤードも走ったのだ。
新人エイチェーンにとっては素晴らしい2試合が続いており、ドルフィンズのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアは、リーグ全体がエイチェーンに注目していると確信している。
チームの公式発表によれば、タゴヴァイロアは現地4日(水)に「ほんとにすごい。見ただろ。NFL全体がエイチェーンの活躍を見ていると思う。あいつは特別な選手だ」とコメントし、「彼はフットボールを熟知しているよ」と続けたという。
ルーキーのランニングバックであるエイチェーンの導火線に火がつくまで数試合かかったが、今は明るく燃え上がっている。
開幕戦を欠場し、シーズン第2週にはわずか2回しかボールに触れられなかったエイチェーンは、シーズン第3週にデンバー・ブロンコスに70対20で勝利した試合で、他のドルフィンズのオフェンス選手たち同様、爆発的な活躍を見せた。エイチェーンはタッチダウン4回、233ヤードを記録。先週のビルズ戦では101ランヤードを記録した。エイチェーンは現在、ラン1回あたり平均11.4ヤードでリーグトップに立っている。ラン平均11.4ヤードというのは驚異的な数字だ。
これまでのところエイチェーンが27回のキャリーしかしていないと指摘する人々はいるが、たとえその半分のキャリー数であっても、大いに目を見張るべき数字だろう。
タゴヴァイロアがエイチェーンの爆発的な動きと同じくらい印象的だと感じているのは、エイチェーンがどれだけ速く学んでいるかだ。
「彼(エイチェーン)は口調はすごく柔らかいけれど、とても賢く、とても知的で、どこに並ぶべきか、プレーのタイミングでどこにいるべきかというフットボールの戦術に関してはよく理解している」とタゴヴァイロアは言い、こうつけ加えた。
「特にこのチームのオフェンスであることを考えると、戦術を理解するのは簡単じゃない。だから彼は素晴らしい仕事をしていると思うし、これからも全力を尽くして、俺たちが試合に勝つためにできることをすべてやり続けると思う」
タゴヴァイロアやエイチェーンとそのチームメイトたちは、ビルズ戦の敗戦から立ち直るべく、次は苦戦中のニューヨーク・ジャイアンツと対戦することとなる。
ジャイアンツはこれまでランをほとんど止められておらず、許したランヤードは25位、許したタッチダウンランの数は29位となっている。ドルフィンズに3巡目で選ばれた21歳のエイチェーンにとって、次も注目すべき試合になるかもしれない。何が日曜日に待ち受けているかにかかわらず、タゴヴァイロアはテキサスA&M大学出身のエイチェーンがチームにもたらした魅力的なスキルやゲームを変える能力だけでなく、日々の仕事ぶりがドルフィンズのベテランたちに評価されていると強調している。
「チームの全員にとって、若い選手が入ってきて、毎日仕事をこなす姿を見るのは本当に素晴らしいことだと思う」と話すタゴヴァイロアは、こう続けた。
「彼(エイチェーン)はロッカールームのみんなから尊敬されている。言うまでもなく、リーグ全体も彼を注視している。とてつもない、驚異的なアスリートであり、素晴らしい人間だ」
【KO】