ブロンコスがLBグレゴリーを49ersにトレード
2023年10月07日(土) 22:18今週、ラインバッカー(LB)ランディ・グレゴリーのデンバー・ブロンコス離脱は差し迫った状態になっていたが、現地6日(金)、彼の獲得を名乗り出るチームが現れ、事態は急展開を見せた。
ブロンコスはグレゴリーを2024年の7巡目指名権と一緒にサンフランシスコ49ersにトレードし、代わりに2024年の6巡目指名権を受け取ると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが金曜日に伝えている。
午後になって49ersのヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンがこれを認め、グレゴリーはすでに身体検査に合格しているものの、シーズン第5週が終わってからでなければプレーはできないと述べた。
2022年シーズンを前に5年7,000万ドル(約104億4,575万円)で契約した30歳のグレゴリーをブロンコスがリリースすると報じられてから数日後のトレードだった。グレゴリーはブロンコスで10試合に出場して3回のサックを記録している。ここ2週間はスナップ数が大幅に減少し、チームが勝利したシーズン第4週のシカゴ・ベアーズ戦では先発ラインアップから外されていた。
ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは4日(水)、グレゴリーとの決別を決めたのはチームにとっての最善を考えてのことだと記者団に語り、トレード相手が現れなかった場合は2日以内にベテランのリリースを発表するとしていた。
チャンス到来を知った49ersがそこで電話を手にしたようだ。グレゴリー獲得によって49ersは2023年に9回しかサックを生み出せていない(NFLで22位)パスラッシュの改善を図る考えだ。その部分が改善すれば、許したヤードが1試合平均284.3ヤード(NFLで5位)、被得点が平均14.5点(同3位)のディフェンスにとって大きなブーストになる。他の場所でのプレッシャーが増えることで、4試合でサック1回のディフェンシブエンド(DE)ニック・ボサが自由に動けるようになる可能性もある。
トップ5のディフェンスに加わることで、キャリア再興を目指すグレゴリーにも利益がある。
2015年にダラス・カウボーイズから2巡目指名されたグレゴリーのキャリアは、スロースタートだったことに加えてケガや出場停止処分によってアップダウンが多かった。カウボーイズでの最後の3シーズンで15.5回のサックを記録したことで、2022年のオフシーズンにトップフリーエージェントの1人に浮上し、ブロンコスはそれに期待して2年前に契約を交わした。
結局、大金に見合う活躍はできなかったものの、今はフレッシュなスタートこそが必要なのかもしれない。
【M】