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シーズン終了を意味する肩の手術を受けることを検討するコルツQBリチャードソン

2023年10月16日(月) 11:45


インディアナポリス・コルツのアンソニー・リチャードソン【AP Photo/Michael Conroy】

インディアナポリス・コルツが新人クオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンの将来性をさらに確かめるには、2024年シーズンまで待たなければならないかもしれない。

情報筋によると、肩鎖関節を負傷しているリチャードソンがシーズン終了を意味する肩の手術を受けることを真剣に検討しており、手術を受けることが投球側の右肩を完治させる最良の選択肢であるとの見方もあるという。リチャードソンとコルツは肩に関して4、5人の意見を聞き、時間をかけて結論を出しているとのこと。

MRI検査の結果、右肩の関節唇が断裂していなかったことが判明したのは朗報だ。情報筋によれば、リチャードソンの靭帯は想定よりも良い状態だったという。

リチャードソンはシーズン第5週に行われた試合でグレード3の肩鎖関節捻挫に見舞われた。深刻かつ重大な負傷により、リチャードソンは現地11日(水)に故障者リザーブ(IR)に登録されている。当初はリチャードソンがリハビリを行い、シーズン終了前に復帰を試みるという見方もあった――また、当面はそれを試みても損はない――が、ここ数日で専門家の反応や分析が寄せられるにつれ、現実が見えてきたようだ。

テネシー・タイタンズ戦でチームを23対16の勝利に導いたQBガードナー・ミンシューが、シーズン第6週のジャクソンビル・ジャガーズ戦でも先発を務めた。ジャガーズには敗れたものの、NFLでもトップクラスのバックアップQBであるミンシューにコルツを引っ張る力は十二分にあると言えよう。

それでも、リチャードソン、コルツの幹部、コーチ、そしてフランチャイズに関わるすべての人にとって、失望は大きいはずだ。シーズン開幕前にはランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーとリチャードソンを組ませる構想があった。足首の負傷でシーズン最初の4試合をPUP(故障者)リストで過ごしていたテイラーは今後、より多くの仕事量を担うことになるだろう。

しかし、この2人が一緒にフィールドに立ったのは1試合のみとなる可能性が高い。

ペイトン・マニングやアンドリュー・ラックをはじめとし、コルツはこれまでに何度もQBのケガに対処してきた。とはいえ、コルツは現役時代に肩のケガに悩まされていたラックから学んだ教訓を今後に生かしたいとも考えているようだ。

それには、リチャードソンの肩の状態をできるだけ多くの専門家に見てもらうことや、決断を下すまでに時間をかけること、2023年NFLドラフト全体4位指名選手を完治させるために必要なあらゆる精査を行うことが含まれている。

一方で、リチャードソンが抱えているケガの種類からすると、手術が最善の選択であるとの見方も強い。そのため、リチャードソンをいかに完治させるかが議論の中心となっており、その結果として手術の可能性が浮上している。

リチャードソンは今季4試合に出場して577パスヤード、タッチダウンパス3回を記録。ランでも136ヤードを稼ぎ、タッチダウンラン4回を決めている。

【RA】