ハムストリング負傷のバイキングスWRジェファーソン、4週間の経過を見て再評価へ
2023年10月16日(月) 13:25ミネソタ・バイキングスのワイドレシーバー(WR)ジャスティン・ジェファーソンは先週に故障者リザーブ(IR)に登録されたことで少なくとも4試合を欠場することになったものの、健康を取り戻せば2023年シーズン中の復帰も視野に入れている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地15日(日)に報じたところによると、ジェファーソンは4週間を経て再度診察を受けることになっているが、その後すぐに復帰できるとの楽観的な見方もあるという。
ペリセロは『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』で「ジェファーソンはやる気満々だ。彼は史上最高の選手になりたいと思っているし、また1,000レシーブヤード超えのシーズンを望んでいる。契約やチームの成績に関係なく、彼はできる限り早く戻ってくると見られている」と述べた。
ジェファーソンはシーズン第5週にホームで行われたカンザスシティ・チーフス戦の第4クオーターにハムストリングを負傷して途中離脱。チームがIR入りを決めるまで、24歳のジェファーソンは自身のケガについて複数の医師の診断を仰いでいた。
2023年シーズン開幕前、チームとの長期契約を求めていたジェファーソンのバイキングスでの将来は話題となっていた。新契約締結に至ることなくシーズン開幕を迎え、シナリオは“すべて組織次第”だとジェファーソンはコメントしている。その後、バイキングスが0勝3敗のスタートを切ったことで、ジェファーソンをトレードするのではないかとささやかれるようになった。
キャリア4年目のジェファーソンは、それほどまでに早く今シーズンをあきらめるという考えをすべて否定している。
バイキングスが開幕から3連敗を喫したとき、ジェファーソンは「来シーズンを見据えているとか、トレードのこととか、そういうことを言う人にはうんざりしている」と話していた。
「俺たちはまだ今シーズンに集中している。試合はまだたくさんあるし、今シーズンに達成しなければならないこともたくさんある。俺たちは今も集中しているし、シーズン開幕前と同じ目標を持っている。いくつかの部分を修正する必要があるだけ。自分たちは軌道に戻れると感じている」
バイキングスはその次の試合には勝ったものの、シーズン第5週にスーパーボウルのディフェンディングチャンピオンであるチーフスを倒すことはできなかった。日曜日に行われたシカゴ・ベアーズ戦では白星を挙げたとはいえ、ジェファーソンのハムストリングのケガはバイキングスの不調に拍車をかけるものになっていると言えよう。
2024年シーズン終了後に新人契約が切れるジェファーソンは、キャリア最初の50試合で平均96.5レシーブヤードを記録しており、ワイドレシーバーの中でも特に順調な滑り出しを見せている。ジェファーソンが最初の3シーズンで記録したレシーブヤード(4,825ヤード)は、1人の選手のキャリア最初の3シーズンにおける通算記録としてNFL史上最多だ。さらに、ジェファーソンは今季に出場した5試合で、バイキングスの他のパスキャッチャーの2倍以上にあたるレシーブヤードを記録している。
ジェファーソン不在の状態に適応するのは、バイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルにとって容易なことではないだろう。一方で、オコンネルHCは先週、バイキングスはそうした状況への対応を容易にする“たくさんの”プレーメーカーを擁していると述べている。
ペリセロはベアーズ戦を前に、ドラフト1巡目指名を受けた新人のジョーダン・アディソンやベテランのK.J.オズボーン、ブランドン・パウエルの出場機会が増える見込みだが、バイキングスは複数のタイトエンド(TE)を使ったビッグフォーメーションを多用するかもしれないと報じていた。ベアーズ戦ではタイトエンドのT.J.ホッケンソンがレシーブでチームトップの成績を収め、オズボーンがそれに追随する形で活躍している。
バイキングスはシーズン第7週のマンデーナイトフットボールでサンフランシスコ・49ersを迎え撃った後、グリーンベイ・パッカーズおよびアトランタ・ファルコンズとの敵地での2連戦を控えている。ベアーズ戦では勝利を収めたものの、ジェファーソンがいない状態で戦うのは容易ではないはずだ。バイキングスはチームのスターレシーバーが完全復活することを期待しつつ、その間に状況をさらに改善すべく全力を尽くすだろう。
【RA】