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イーグルスがWRフリオ・ジョーンズと契約

2023年10月18日(水) 06:51


タンパベイ・バッカニアーズのフリオ・ジョーンズ【AP Photo/John Raoux】

フリオ・ジョーンズがスーパーボウルリングを追い求めて戻ってくる。

フィラデルフィア・イーグルスが7度のプロボウル選出と2度のオールプロという経歴を誇るワイドレシーバー(WR)ジョーンズと契約したことを現地17日(火)に発表した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたところによれば、ジョーンズは練習生からスタートし、波に乗れればすぐに53名のロースターに昇格する見込みだという。

34歳のジョーンズはキャリア最初の10年間をアトランタ・ファルコンズで過ごし、2015年には136回のキャッチと1,871ヤードを記録するなど、2度にわたってNFLのレシーブヤード数で首位に立ったこともある。大柄なレシーバーのジョーンズはファルコンズ時代にフィールドを縦横無尽に駆け回り、トラフィックの中でボールをかっさらうことのできる大きな武器として活躍。その10シーズンで合計1万2,896ヤード、848回のキャッチを記録している。

ただ、そこからケガに見舞われることが増えた。過去3シーズンのジョーンズは3チームを渡り歩くも、ケガが問題でわずか29試合にしか出場していない。

ファルコンズが2021年6月にトレードに出したテネシー・タイタンズでは10試合に出場、パスキャッチ31回、434ヤード、1回のタッチダウンをマークしてプレーオフで6回のキャッチと62ヤードを追加した。

昨シーズンはトム・ブレイディ率いるタンパベイ・バッカニアーズと契約し、10試合でプレー、キャッチ24回、299ヤード、2回のタッチダウンを挙げた。バッカニアーズで挑んだ最後の試合はダラス・カウボーイズに敗れたプレーオフの一戦となり、ジョーンズはパスキャッチ7回、74ヤード、1タッチダウンを記録した。

イーグルスに加わることになったジョーンズはタイタンズ時代のチームメイトであるA.J.ブラウンと再会を果たす。司令塔であるジェイレン・ハーツのトップターゲットとして活躍するブラウンやデボンタ・スミスとともに、ジョーンズが第3のフィドル(バイオリン)として音楽を奏でていくことになる。

WRケス・ワトキンスがケガに対応する間、イーグルスは3番手レシーバーのスポットから生産性を見いだすのに苦労している。6試合を通して、ブラウンは672ヤードと2タッチダウン(4試合連続120ヤード超えを含む)を記録し、スミスは334ヤードと2回のタッチダウンをマークした。それに次ぐイーグルスのワイドレシーバーはジョーンズのファルコンズ時代のチームメイトでもあるオラマイド・ザキアスで4回のキャッチと74ヤード、タッチダウン1回を記録している。

問題はNFLで13年目のシーズンを迎えるジョーンズにどれだけの余力が残っているかだ。見慣れたパフォーマンスの一部でも発揮できれば、イーグルスが飛びつくだけの価値はあると言えよう。加えて、ロンバルディ・トロフィーを狙うジョーンズにとっても価値を見いだせるはずだ。

【C】