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ドルフィンズWRヒルを含むNFL選手が2028年ロス五輪にフラッグフットボール選手として出場か

2023年10月18日(水) 10:39


マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【AP Photo/Adrian Kraus】

マイアミ・ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルをはじめとするNFL選手たちが、ひと夏だけフラッグフットボール選手に転向してオリンピックに出場したいと望めば、その可能性はますます現実味を帯びてくるだろう。

現地17日(火)、NFL幹部のピーター・オライリーはフラッグフットボールが国際オリンピック委員会(IOC)によって2028年ロサンゼルス五輪に正式に追加された5競技のうちの1つなったことを受けて、リーグは選手会と協力し、現役選手と元選手の参加を認めると述べた。

オライリーはリーグミーティングの場で「それは世界レベルでスポーツの頂点だ」と話し、こう続けている。「最終的には、アメリカ代表チームの構成は“USA Football(USAフットボール)”と国家運営団体、あるいは同様の役割を担う世界中の運営団体が決定することになる。われわれはアメリカ代表チームのことを考えているが、NFLには他のパスポートを持つ選手も多くいるからだ――シーズン第5週現在、NFLのロースターには113名の外国出身選手がいる」

「つまり、アスリートが自分たちの国を代表して出場する機会について、われわれはそうした願望を理解している。彼らが話してくれたこと、そしてわれわれが今後も続けていくことは、前もって選手や(NFL)選手会、各クラブと協力してプロセスを決定し、その上でUSAフットボールおよびIFAF(国際アメリカンフットボール連盟)と連携していくことだ」

公式発表後、オールプロに選出された経歴を持つヒルは、フラッグフットボール選手としてオリンピックに出場することに興味を示し、『X(旧Twitter/ツイッター)』での投稿で仲間のNFL選手たちに向けて「(メダルを)持ち帰ろうぜ」とつづっている。

その後、ヒルは自身のポッドキャストで「オリンピックでプレーするスーパーチームを結成したらどんなに素晴らしいことになるか分かるだろ」とコメントした。

NFLはフラッグフットボールの普及に力を入れ、オリンピックでの採用を推進してきた。昨年、リーグは毎年恒例のプロボウルを、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)とNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のオールスターチームがフラッグフットボールで対戦することで最高潮に達する、1週間にわたる大会に変更している。

「われわれはフラッグフットボールを世界に広めることに尽力している」と語ったオライリーは「オリンピックの決定はそれを加速させる。われわれは前進していく中で、これを長期的なコミットメントとして捉えている。2028年とその7月だけではなく、これからの4年間で、われわれや各クラブ、IFAFがこのスポーツを成長させるためにどのようにこの機会を生かし、世界中のより多くの少年少女たちにボールを手にしてフラッグベルトを巻いてもらい、自分たちが行っていることを発展させていくかということが重要なのだ」と続けた。

【RA】