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肩負傷による欠場について“チームを危険にさらすつもりはない”とブラウンズQBワトソン

2023年10月19日(木) 13:17


クリーブランド・ブラウンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Susan Walsh】

現地18日(水)、クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンがシーズン第4週のボルティモア・レイブンズ戦を欠場してから初めて口を開いており、長引く肩の問題がようやく少し明らかになった。

しかし、ブラウンズのファンにはあまり満足のいく内容ではないだろう。ワトソンの状態は、日曜日に実施されるインディアナポリス・コルツ戦に向けても不明瞭になっている。シーズン第4週からそうだったように、ワトソンが今週の試合でプレーする可能性はあるが、実際にそうするかはワトソンの体調次第だ。

水曜日に練習を休んだワトソンは「毎日の医療処置や治療、リハビリの進行状況次第だ」と、言い、「だから、確実ではない」とつけ加えた。

ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーは水曜日に、ワトソンは「進展しているが日々の状態は変わる」と記者団に伝えている。

さて、新情報についてだ。ワトソンは肩の負傷が回旋筋腱板の問題であると認めた。シーズン第3週のテネシー・タイタンズ戦の勝利後、多くの人は単なる打撲だと考えていたが、それよりも深刻な症状だ。これで、当初の予想よりもワトソンの欠場が長引いていることの説明がつく。

水曜日にワトソンは記者たちに「回旋筋腱板の問題を扱うのは初めてだから、可能な限り快適な状態で試合に臨み、自分が知っているレベルのパフォーマンスを発揮できるようにしたい」と語り、こう続けた。

「それができないなら、日々の状態を見て進めていかないといけない。特定の状況下で特定のことができなくて、ハンディになるようなら、チームを危険にさらすつもりはない。だからフィールドに立てないんだ」

少なくとも、ブラウンズのファンたちはワトソンの説明を聞けてうれしいだろう。特に2試合は(さらにバイウィークも)打撲でプレーできないと思われていたのだから。歴史的に見ると、回旋筋腱板の問題はクオーターバックに長期的な問題を引き起こす可能性があることがわかっている。キャム・ニュートンは2017年と2019年の初めに肩の手術を2回受け(1回は部分的に裂けた回旋筋腱板のため、もう1回は関節鏡視下手術)、ニュートンのカロライナ・パンサーズでのプレーに終止符を打つことになった。ドリュー・ブリーズも2005年に回旋筋腱板の損傷を含む深刻な肩のケガに見舞われ、サンディエゴ(現ロサンゼルス)・チャージャーズでのプレーに終わりを迎えている。ブリーズは後に、そのケガが41歳を超えてプレーできない理由だと言及した。

クオーターバックにとって投げる肩がいかに重要かを考えれば、このようなケガを負った状態でプレーするのは容易ではない。

ブラウンズは故障中のワトソンに慎重なアプローチを取らせており、シーズン第4週はルーキーでバックアップのドリアン・トンプソン-ロビンソンを起用。第6週に当時無敗のサンフランシスコ・49ersに勝利した試合では、ベテランのP.J.ウォーカーを起用している。ステファンスキーは水曜日、ワトソンが出場できない場合、ウォーカーが今度の日曜日に先発するとコメントしている。

先週末に49ersに逆転勝ちを収めたように、素晴らしいディフェンスでここまでを乗り切ってきたブラウンズだが、週を追うごとに忍耐力が試されるだろう。

シーズン第7週の試合にはワトソンが出場できるのか、それともウォーカーが出場するのか。今回の対戦相手となるコルツも、新人クオーターバックのアンソニー・リチャードソンがシーズン終了の肩のケガを負い、バックアップに頼らざるを得ないチームだ。

【KO】