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“補完的な”フットボールを目指すビルズHCマクダーモット、「私たちは時々、墓穴を掘ってしまう」

2023年10月23日(月) 15:15


バッファロー・ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモット【AP Photo/Winslow Townson】

現地22日(日)に行われた試合でニューイングランド・ペイトリオッツにまさかの敗北を喫したバッファロー・ビルズは岐路に立たされているようだ。それにより、ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットは解決策を模索している。

マクダーモットHCはペイトリオッツに29対25で敗れた後、報道陣に「なぜ自らつま先をぶつけてしまうのか、私たちはその答えを見つけ続けなければならない。補完的なフットボールができていない。私たちは時々、墓穴を掘ってしまう。試合をコントロールするために、3つの局面すべてを連動させられていない」と述べている。

この3試合で序盤に調子が上がらなかったことはビルズの悩みの種となっており、ビルズ攻撃陣は日曜日も、3連敗を喫している状態で試合に臨んだ相手に対して、試合前半の憂慮すべき傾向を引きずっていた。

クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンが最初の攻撃プレーでインターセプトを喫したことで、ビルズは1ヤードも前進しないうちにペイトリオッツに10点ものリードを許してしまった。今回の試合を含めてビルズは3試合連続で第1クオーターを無得点で終えている。ペイトリオッツ戦前半の得点はわずか3点で、ビルズの過去3試合における前半の合計得点は10点となった。

シーズン最初の4週間における試合序盤の好調ぶり――第1クオーター合計34点、前半合計81点――に比べて心配な傾向があることを認識しているマクダーモットHCだが、その理由には混乱させられているようだ。

「お伝えできたらいいんだけどね」とコメントしたマクダーモットHCは「それについてはもっと細かく、もっと早くリズムに乗り、補完的なフットボールをし、3つの局面をすべて連携させようと話している。良いリズムに乗れていないのは明らかだ」と続けている。

22対10で迎えた第4クオーターに、アレン率いるオフェンスは連続タッチダウンドライブに成功してようやく本来の姿を取り戻した。それはシーズン第7週を迎えるにあたって獲得ヤード(試合平均374.8ヤード)と得点(試合平均28.8点)でともに5位以内につけていたオフェンスを反映していたと言えよう。試合終盤に3点の差をつけていた中で、勝利を確実なものにするのは通常であれば強固なディフェンスに委ねられたが、ペイトリオッツのQBマック・ジョーンズはそれを上回って逆転に成功。試合終了まで残り12秒でプレー11回、69ヤードのドライブの締めくくりとして、タイトエンド(TE)マイク・ゲシッキに決勝タッチダウンパスを通した。

マクダーモットHCは守備陣について「ここぞというときに、試合を終わらせなければならなかった」と話している。

試合前半のフィールドゴール失敗、第4クオーターにおけるパスインコンプリートによる攻守交代、第3ダウンコンバージョン率(42%)、ゲームハイとなる9回のペナルティ(結果として46ヤード後退)など、ペイトリオッツ戦におけるビルズの悲惨さを助長したミスや欠点は他にもいくつかあった。マクダーモットHCはそれをすべて認識し、チームの一貫性のなさをしっかりと受け止めているが、4勝3敗のビルズがショートウイークで木曜日に3勝3敗のタンパベイ・バッカニアーズと対戦するにあたり、不調の原因を突き止められる方が好都合だろう。

「十分じゃない。われわれは十分な仕事をしなかった。彼らを適切に配置しなかった。私の守備陣の采配が不十分で、全体として補完的なフットボールがプレーできていなかった。われわれは時に墓穴を掘ってしまうし、第3ダウンで残り距離が長い状況にしてしまう。それで、ああいったゲームになってしまうのだ」とマクダーモットHCは語った。

【RA】