ニュース

2勝4敗スタートへの不満を明かしつつ「いいプレーをするのが俺の仕事だ」とチャージャーズRBエイケラー

2023年10月27日(金) 13:54


ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバートとオースチン・エイケラー【Kevin Terrell via AP】

ロサンゼルス・チャージャーズは2勝4敗という苦しい状況に置かれている。

チャージャーズのディフェンスはゲームに勝つチャンスをあまり作れていない。そして、オフェンスは、特にワイドレシーバー(WR)マイク・ウィリアムスを失ってから、このところ失速気味だ。

チャージャーズの最も重要な選手の一人、ランニングバック(RB)オースチン・エイケラーは先日、チームはまだヘッドコーチ(HC)ブランドン・ステイリーを信じているのかと尋ねられた。エイケラーは素早く簡潔に「選択の余地はないだろ?」と答えている。

自分の反応と、それが与えたかもしれない印象を冷静に考える時間を得て、エイケラーは現地25日(水)にこの件について説明を試みた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のブリジット・コンドンによると、エイケラーは水曜日に「あの映像は不適切に解釈されたと思う」と釈明し、こう続けたという。

「俺がどう感じるかは関係ない。重要なのは、フィールドに出て俺自身の仕事をすることだ。いいプレーをするのが俺の仕事だし、そうすればステイリーの印象もよくなる」

「俺がどう感じるかなんて関係ない。自分がどう感じるかなんてどうでもいい。どう感じるかなんてことを考えるのに、エネルギーのかけらも使っていない。重要なのは、俺が実行に移さなければいけないことだ。それが高いレベルでできたと感じられなければ、それ以外のことは考えられない。だから、ステイリーのことをどう思うか、なんて聞かれたって、特に意見はない。まずは自分の仕事をしっかりやらなきゃいけないからな」

エイケラーはチャージャーズとは必ずしも良好な関係ではない。契約交渉でエイケラーの希望を満たすオファーが得られなかったため、オフシーズン中にトレードを求める許可を求めた。そして春の一時期には、エイケラーがチームと一緒にいる時間はすぐに終わってしまうかのように見えていた。結局、エイケラーは契約内容にインセンティブを加えた改定契約に合意したが、それはチャージャーズの報酬額がトレード交渉をほぼ不可能にしたことを悟った後だった。

それ以来、エイケラーは足首のケガのため、チャージャーズが戦った6試合のうち半分にしか出場していない。そのうち100ランヤードを超えたのは1度だけで、ここ2週間は2試合合計のスクリメージヤードが過去5シーズンで最低を記録している。契約満了年にあるエイケラーは、チャージャーズのオフェンスで期待されるほど活躍できていない。つまり、エイケラーはチームのプレーオフ進出の望みと一緒に、自身の収入も減少していくのを目の当たりにしているということだ。

このような状況に誰もが動揺するのは当然だが、最初のコメントで示唆したように、エイケラーはそれに対して本質的に無力であり、2023年末までにいなくなる可能性のあるコーチングスタッフの意向に左右されている。結局のところ、エイケラーは自分の気持ちなどどうでもよく、やるべき仕事があることを知っているのだ。

コンドンによると、エイケラーは「感情はどうでもいいんだ」とコメントし、次のように話したという。

「自分がうれしいとか悲しいとか、そんなことはまったく関係ない。俺にはやるべき仕事がある。フィールドに出て自分のプレーをやり遂げなければならない。それこそ、今日は何をやるのか? それをどう実行するのか? 自分のエネルギーレベルはどうなのか、基礎的なことはどうなのか? そういうことだけに集中し、毎日叫んでいる。今朝もフィアンセとちょっとしたメッセージを交わしていたんだけれど、先週には彼女は“ねえ、今日は勝ってきてね”って言ってくれた。そうだ。俺の気持ちなんて誰も気にしてないよ。やっつけようじゃないか。俺がこの場に持ち込むのと同じもの、同じ考え方なんだ」

良いニュースは、エイケラーとチャージャーズには日曜日に実施されるシカゴ・ベアーズ戦で調子を取り戻すチャンスがあるということだ。これが素晴らしい好転の始まりなのか、それともチャージャーズをここまでの7週間の結果に導いたのと同じフラストレーションの継続に過ぎないのか、注目しよう。

【KO】