首負傷のジャイアンツQBジョーンズ、症状には左腕の筋力低下も
2023年10月30日(月) 10:06ニューヨーク・ジャイアンツのクオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズは首のケガが原因で、現地29日(日)に行われたニューヨーク・ジェッツ戦を含めて3試合連続で欠場を余儀なくされているが、情報筋の話によれば、このケガでジョーンズが残るシーズンを棒に振ることはないと考えられているという。一方で、ジョーンズがフィールドに復帰し、長期離脱につながりうる再負傷のリスクを回避するためには、ケガを完治させなければならない。
情報筋によると、ジョーンズはこのケガによって投球側ではない左腕の筋力が著しく低下しているとのこと。ケガは治りつつあり、随分と体力も取り戻したジョーンズだが、接触が許可されるほどには治っておらず、ジェッツ戦の先発もタイロッド・テイラーが務めることになった。
26歳のジョーンズが完全に健康な状態を取り戻す前に復帰した場合、再び負傷するリスクが高まり、振り出しに戻ることになる。そのため、ジャイアンツはジョーンズの復帰に慎重なアプローチを取り続けているのだ。この2週間の練習で、ジョーンズはスカウトチームのレップスをより多く担当していた。これは現時点でジョーンズのシーズンを終わらせることが検討されていないことを示している。とはいえ、完全に許可が降りるまで、ジョーンズが練習で行うのはそれだけとなるだろう。
ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールは先週、ジョーンズがシーズン絶望となる可能性はあるかと質問されている。
それに対してダボールHCは「私はケガが今後どうなるかを予測することはできないが、彼はだんだん良くなってきているし、来週の状態を見ていくつもりだ」と報道陣に述べた。
ジョーンズは2021年にも首を痛め、椎間板の問題でシーズン途中に離脱を強いられている。ジョーンズは今回の首のケガについて、前回ほど深刻ではないと明言。また、情報筋も長期的なものになるとは見られていないと述べている。しかし、事態がさらに複雑になるリスクを踏まえると、復帰を急ぐ必要はない。
ジャイアンツは今年3月にジョーンズと4年1億6,000万ドル(約239億5,632万円)の契約を締結。これにより、ジョーンズは3,550万ドル(約53億1,531万円)の完全保証を含め、今季に4,600万ドル(約68億8,744万円)、2024年に3,600万ドル(約53億9,017万円)を受け取る予定だ。さらに2025年のケガに備えて2,300万ドル(約34億4,372万円)も保証されている。
本拠地が同じジェッツとの対戦に敗れたことで2勝6敗となったジャイアンツは、得点(95点)でリーグ内最下位に沈んでいる状態だ。
【RA】