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トレード期限を前に、RBヘンリーやDEスウェットらに関心

2023年10月30日(月) 14:08


テネシー・タイタンズのデリック・ヘンリー【AP Photo/George Walker IV】

テネシー・タイタンズは今週、ランニングバック(RB)デリック・ヘンリーをトレードするつもりはないと本人に告げた。しかし、タイタンズが少なくとも1チームから2度のNFLラッシング王者に関しての問い合わせを受けているのは確かであり、現地31日(火)にトレード期限を迎えるまでは、ヘンリーを含め、ロースター上にいる多くの選手達についてのオファーに耳を傾けるだろう。情報筋がそう語っている。

タイタンズで交渉の対象外である選手は少なく、ヘンリーの契約が期限を迎えることから、タイタンズはベテランのスターランニングバックに高値をつけている。

最少額以上の契約を結んでいるスタープレーヤーのシーズン中のトレードでは、ドラフト中位の指名権が動くことがよくある。情報筋によれば、タイタンズはそれ以上のものを求めており、そのことが、チームが29歳のヘンリーにどれほどの価値を見いだしているか、そして、2勝4敗という状況の中でまだAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のプレーオフ進出の目を残しているタイタンズがヘンリーと袂を分かつには、その代償としてどれほどのものが必要なのかを示唆している。

ヘンリーの今季の報酬は1,050万ドル(約15億7,092万円)であり、タイタンズが取引の一部として引き受けない限り、新チームは残る報酬の583万ドル(約8億7,223万円)を引き取らなければならない。トレード期限は火曜日の東部時間16時【日本時間11月1日(水)5時】だ。しかし、トレードに向けて契約を再構築するための期限は東部時間月曜日の16時となる。なぜならば、トレードするチームはその契約をサラリーキャップ上で24時間維持しなければならないからだ。

タイタンズはすでに、重要なトレードを先週に行っている。タイタンズはプロボウルに2度選ばれたセーフティ(S)ケビン・バイアードを、ドラフト後半の指名権2件、およびSテレル・エドモンズと引き換えに、フィラデルフィア・イーグルスへと送った。ノーズタックル(NT)ティエア・タート、ディフェンシブラインマン(DL)デニコ・オートリー、そして、おそらく5度のプロボウラーであるディアンドレ・ホプキンスも含むその他のベテランたちも、適正な対価であればトレードに出される可能性があるだろう。

情報筋によると、期限が近づく中で連絡があった選手たちには下記のようなメンバーが含まれるという。

◆ワシントン・コマンダースはエッジラッシャーであるモンテス・スウェットやチェイス・ヤングについての問い合わせを受けた。コマンダースは今年で契約が切れるスウェットについて、オファーを受けたという。また、元ドラフト全体2位指名選手であり、2020年度NFLディフェンス部門最優秀新人賞を受けたことのあるヤングについても、オファーがある。ディフェンシブバック(DB)ケンドール・フラーに関する問い合わせも、複数のチームから入った。

◆デンバー・ブロンコスは引き続き前向きにオファーを検討している。中でもレシーバーのジェリー・ジューディやコートランド・サットン、Sジャスティン・シモンズらが他チームの関心を集めているという。しかし、ブロンコスに安売りをする気はない。適正なオファーはあった場合のみ、ブロンコスはトレードに動くだろう。

◆ラスベガス・レイダースはワイドレシーバー(WR)ハンター・レンフロウのトレードについての連絡をここ数週間にわたって受けているが、トレードがすぐに実現しそうな様子はない。チームのスーパースター2人――WRデイバント・アダムスとディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビー――についても問い合わせが入っているが、これに対する答えは断固としたノーだったという。特にクロスビーは最も優れたエッジラッシャーの1人で、まだ26歳で今後3シーズンの契約があり、今後の活躍が期待できる。だが、レイダースはトレード交渉に応じるそぶりを見せていない。

◆ニューヨーク・ジェッツは今月に、メコール・ハードマンをトレードでカンザスシティに送り返した。他のチームはエッジラッシャーであるカール・ローソン獲得の可能性に注目している。ローソンは先週に自分の役割が制限されていると主張し、「俺はフットボール選手だ。チアリーダーじゃない」とコメント。また、4度のプロボウラーであるRBダルヴィン・クック――トレーニングキャンプの大部分の時間を失い、練習で調子を上げつつある――も最近になってチームでの役割に不満を示しており、適切な価格であればトレードが成立するかもしれない。

◆カロライナ・パンサーズはコーナーバック(CB)ドンテ・ジャクソンとレシーバーのテラス・マーシャルJr. に関する問い合わせを受けている。一方、エッジラッシャーのブライアン・バーンズやDLデリック・ブラウンはチームの礎だと考えられており、この2人についての問い合わせに応じる素振りはない。

◆ミネソタ・バイキングスはLBダニエル・ハンターについてのトレードの問い合わせを受け続けている。だが、現在のサックリーダー(9回)をトレードするには、大きな見返りが必要だろう。

◆ニューイングランド・ペイトリオッツにはパスラッシャーのジョシュ・ウチェのトレードについて、複数の問い合わせがあった。ウチェは昨シーズンにサック11.5回をマーク。今年が契約年となっている。ペイトリオッツはつま先を負傷しているウチェを2試合連続で除外したが、この問題は長期的なものだとは見られていない。

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