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スティーラーズQBロジャース、ブランズに敗戦もAFC北地区制覇に自信

2025年12月30日(火) 04:52

ピッツバーグ・スティーラーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Sue Ogrocki】

現地28日(日)、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区優勝を決めるチャンスを目前にしながら、ピッツバーグ・スティーラーズは12敗を喫していたクリーブランド・ブラウンズを相手に勝ち切ることができず、敵地で13対6の敗戦を喫した。

スティーラーズはブラウンズ戦の第4クオーターに複数のチャンスを逃し、残り29秒でボールを相手7ヤードラインまで運んだものの、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースがワイドレシーバー(WR)マルケス・バルデス・スカントリング(MVS)に投じたパスは3回連続で成功せず、逆転の望みは潰えた。

スティーラーズの敗戦によって、シーズン第18週に控えるボルティモア・レイブンズとの大一番は勝者総取りの地区優勝決定戦となる。

オフェンスが6得点、総獲得291ヤード、サードダウン成功率3回中15回と苦しんだにもかかわらず、ロジャースはシーズン最終戦を前に強い自信を示している。

『The Athletic(ジ・アスレティック)』に対し、「来週、ホームで勝利すると確信している。なぜなら、俺たちはシーズンを通してそうしてきたからだ。逆境にうまく対処してきたし、最高のプレーが求められた場面では、それをやってきた・・・今日を除けば、だ」とコメントしたロジャース。

日曜日の試合でスティーラーズは10対0とリードを許した後、第2クオーターに2本のフィールドゴールを決めて点差を4点に縮めたものの、後半に入ってもエンドゾーンには届かず、獲得したファーストダウンはわずか8回、パントは3回に終わった。キッカー(K)クリス・ボスウェルはフィールドゴールを1本外し、さらに最後の2ポゼッションはいずれもダウン更新に失敗している。

WRのD.K.メットカーフが出場停止中なのに加えて、カルビン・オースティン三世が欠場、タイトエンド(TE)ダーネル・ワシントンも腕の骨折で戦線離脱しており、ロジャースのパスターゲットはプレーメーカー不足に陥った。TEパット・フリーアムスが3回のキャッチで63ヤードを記録してスティーラーズのトップに立っているが、それ以外で25レシーブヤード以上をマークした選手はいない。

武器不足な上に、ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットの存在を和らげようという狙いも相まって、ロジャースは繰り返し素早いボール回しに徹していた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ロジャースの平均投球時間は2.39秒で、今季ブラウンズ戦に出場したQBの中で最速だった。クイックパスでは24回中16回成功で114ヤードを記録。一方、2.5秒以上ボールを保持した場合は13回中5回成功で54ヤードにとどまっている。

それでも、スティーラーズには終盤にエンドゾーンに届くチャンスがあった。ロジャースはチームをゴール前まで導いたが、MVSには3回続けてボールはつながらず。最後のパスに関しては相手コーナーバック(CB)デンゼル・ウォードに反則があったと主張している。

「間違いなくパスインターフェアランスだった」とロジャースは語った。

しかしながら、旗は投げられず、スティーラーズ(9勝7敗)は、AFC北地区タイトルの行方を懸けてレイブンズ(8勝8敗)との最終戦をホームで迎えることになる。

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