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レイダースは今後、QBガロポロではなく新人QBオコンネルを先発に

2023年11月02日(木) 11:20


ラスベガス・レイダースのエイダン・オコンネルとロサンゼルス・チャージャーズのカリル・マック【AP Photo/Ryan Sun】

ラスベガス・レイダースは現地10月31日(火)夜に決まったヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズおよびジェネラルマネジャー(GM)デイブ・ジーグラーの解任を受け、抜本的な改革を続けている。

オフシーズンに大物選手としてレイダースに加わり、今季の6試合に先発出場したクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロがベンチに下げられることになったと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが水曜日に今回の計画を知る人物の話をもとに報じた。レイダースは日曜日に行われるニューヨーク・ジャイアンツ戦およびそれ以降の試合で、新人QBエイダン・オコンネルを先発させると見られていると、ラポポートとペリセロはつけ加えている。

暫定HCアントニオ・ピアースと暫定GMチャンプ・ケリーは水曜日に開いた記者会見で、オコンネルが新たにQB1になることを正式に発表。

ピアースは「彼が私たちに最高のチャンスを与えてくれると感じているだけだ」と報道陣に述べた。

そして、ケリーは「選手たちは彼のもとで結束している。彼が機会を手に入れるのをみんなが楽しみにしている」とつけ加えている。

指揮官の交代と、ガロポロの精彩を欠くプレーを考慮すると、新人への移行は驚きではない。3勝5敗のレイダースは今シーズンの残りでオコンネルの実力を見極めることができる。

ドラフト4巡目指名を受けたオコンネルは、すでに1試合で先発を務めており、ガロポロが脳しんとうで欠場したシーズン第4週に先発出場した。オコンネルはレイダースがロサンゼルス・チャージャーズに24対17で敗れたその試合で、パス39回中24回成功で238ヤードを記録した一方で、インターセプト1回、サック7回を喫している。

ガロポロが背中のケガで今季2度目となる欠場を余儀なくされたとき、マクダニエルズはベテランQBブライアン・ホイヤーを先発起用した。この判断は惨憺(さんたん)たる結果につながり、ホイヤーは10月22日に行われたシカゴ・ベアーズ戦で2回のインターセプトを喫した一方で129パスヤードしか稼げなかった。

ロースターにいる2人のベテラン選手のプレーが芳しくないことを踏まえると、オコンネルに先発を任せるのは現時点で理にかなっている。

なぜレイダースはオコンネルを起用するのかとラポポートから問われたある情報筋は「彼が最高のQBだからだ」と返答。

それはガロポロに対する痛烈な批判だ。

レイダースは今オフシーズンに、デレック・カーの後釜としてマクダニエルズが厳選したガロポロと3年7,275万ドル(約109億3,618万円)の契約を締結。両者の関係は、ガロポロが足を負傷していたことから健康上の問題を解決すべく入団記者会見が延期されるという、不穏な形で始まっている。契約上の問題は最終的に解決されたが、その後に起こる問題を予感させるものだったと言えよう。

サンフランシスコ・49ers時代に健康維持に苦労していたガロポロは、今季もまたケガの問題に悩まされており、2試合を欠場して1試合では背中のケガで途中退場した。フィールドに立っているときも順調とは言えず、ガロポロが208ヤードを超えるパスヤードを記録したのはわずか1試合だ。また、他の先発QBに比べて参加したスナップ数がかなり少ないにもかかわらず、現在のインターセプト数(9回)はリーグ最多となっている。

カイル・シャナハンHCの快適なオフェンスの外で、ボールを動かすのに苦労しているガロポロは、多くのパスを外して相手からのプレッシャーにもすぐに動揺している。ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスへのディープパスに何度も失敗するなどして、月曜夜に惨敗したデトロイト・ライオンズ戦が、ガロポロをベンチに下げるという判断につながる決定的な出来事になったようだ。

ガロポロをベンチに下げるのは短期的な動きだ。新ジェネラルマネジャーは次のオフシーズンに、チームがガロポロの契約のデッドマネーを飲み込み、完全に次のステップに進むかどうかを問われることになるだろう。

一方、オコンネルは日曜日にホームで行われるジャイアンツ戦でキャリア2度目となる先発出場を果たす予定だ。

【RA】