トレード期限を前にWRアダムス、エバンス、ヒギンズの動向をチェックしていたジェッツ
2023年11月02日(木) 12:49現地31日(火)のトレード期限を迎えるまでに注目すべき動きが目白押しだったが、結局実現しなかったものの方が、間違いなく興味をそそる。
ニューヨーク・ジェッツは火曜日の東部時間16時に設定された期限までに、ワイドレシーバー(WR)の大型補強を求めて次々に電話をかけていた。ジェッツは3人の注目すべき選手の入手可能性をチェックしていたのだ。その3人とはラスベガス・レイダーズのデイバント・アダムス、タンパベイ・バッカニアーズのマイク・エバンス、シンシナティ・ベンガルズのティー・ヒギンズであったと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のインサイダーのイアン・ラポポートは“The Insiders(ジ・インサイダーズ)”で水曜日に報告している。
ラポポートによるとジェッツはこの3件ともで断られ、交渉は調査段階から進展しなかったという。
トレード期限前の数時間で、チームが試合を変えるような選手について他チームに問い合わせるのは珍しいことではないが、ジェッツがギャレット・ウィルソンの反対側に並べる大物選手のために、必死になって取引をしようとしていたと聞くのは興味深い。ジェッツはクオーター・バック(QB)アーロン・ロジャースを失いながらも4勝3敗と健闘しているが、別の武器を追加することによって大きな影響を与えることができると信じているようだ。
ジェッツが狙っていた選手たちはすべて理にかなっている。アダムスは今季レイダースで繁栄への道筋が見えない荒波に揉まれており、それは少なくとも部分的にはヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズとジェネラルマネジャー(GM)デイブ・ジーグラーらの深夜の解雇につながった。一方のエバンスは、彼に過剰な量のパスを与えなければボールを動かすのに苦労しているバッカニアーズで契約最終年をプレーしている。他方、ヒギンズも、2023年以降も契約するための十分なキャップスペースがない可能性が高いチームとの契約最終年を迎えている。
ジェッツはこの3人のいずれも獲得できず、ウィルソンとアレン・ラザードを中心としたレシーバー陣で前に進むことになった。書類上では、ジェッツが別の選択肢を探したい衝動に駆られた理由は簡単だ。ランドール・コブはもう若くはないし、ゼイビア・ギプソンは経験が足りない。しかし、ジェッツは最近メコール・ハードマンとの関係を終わらせることができるほど快適に感じているチームでもある。これは、必死ではないがアップグレードを歓迎するというニーズを強調しているだろう。
何はともあれ、ザック・ウィルソンはシーズン第1週から一緒にプレーしているのと同じメンバーで後任スターターとしての道を歩み続ける。一方でレイダースファンは、2023年シーズンが悪化している中でチームがアダムスの移籍を拒否したことが、水曜朝の大掃除の一因となったのではないかと疑問に思うだろう。
【KO】