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トレード期限に取引を行わなかったジェッツGMダグラス、「タンゴは1人では踊れない」

2023年11月02日(木) 15:49


ニューヨーク・ジェッツのジョー・ダグラスGM【NFL】

ニューヨーク・ジェッツは現地10月31日(火)に迎えたトレード期限で売り手にも買い手にもなるとうわさされていたが、ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスが4勝3敗のロースターを変えることはなかった。

チーム公式サイトによると、ダグラスGMは「さまざまなポジションに関してたくさんの連絡をとった。しかし、タンゴは1人では踊れない。たくさん電話をかけたが、多くの取引は成立しなかった」と述べたという。

結局、ジェッツが行った取引は10月18日に実施したトレードだけだ。このトレードでジェッツは、出場機会が少なかったワイドレシーバー(WR)メコール・ハードマンを彼がもともと所属していたカンザスシティ・チーフスに送り、その見返りとして2025年のドラフト後半の指名権を手に入れている。

ジェッツはオフェンシブラインの補強を必要としていたが、獲得可能な選手が少なかったことから、適切な価格でアップグレードできる可能性は低かったと言えよう。

期限までの数日間、ランニングバック(RB)ダルヴィン・クックとディフェンシブエンド(DE)カール・ローソンはジェッツでの役割が制限されていたこともあって、トレードされるのではないかとうわさされていた。トレードは“良いことかもしれない”とクックが語った一方で、ローソンも“チアリーダー”になるのではなくフットボールをプレーしたいと話していた。

結局、トレード期限が過ぎた後も2人はニューヨークにとどまることになっている。

ダグラスGMは「彼らは素晴らしいチームメイトであり、選手だ」とコメント。

「この先もずっと私たちは彼らが必要になると思っている。彼らはこのチームの財産であり、彼らがここにいることをうれしく思っている。7試合を終えて4勝3敗。まだまだ先は長い。結局のところ、私たちはこのチームにとってベストだと思うことをしたし、今のメンバーにワクワクしている」

クックとローソンがどれほどプレーできるかは、デプスチャートで彼らの前に位置している選手の健康状態次第だろう。RBブリース・ホールはクックよりもはるかに活躍している。ディフェンスでは、ブライス・ハフやジャーメイン・ジョンソン二世といった選手が、ローソンのような選手のために出場機会を減らすのではなく、むしろ増やす理由をチームに見せつけている。

ジェッツは現在、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)で8位と、プレーオフに進出するかいなかの瀬戸際にいる。選手層が厚いことは長いシーズンにおいて効力を発揮するかもしれない。

【RA】