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668日ぶりのタッチダウンキャッチでタイタンズ戦の勝利を決めたスティーラーズWRディオンテ・ジョンソン

2023年11月03日(金) 17:24

ピッツバーグ・スティーラーズのディオンテ・ジョンソン【AP Photo/Matt Freed】

およそ2年かかったが、現地2日(木)にワイドレシーバー(WR)ディオンテ・ジョンソンは再びエンドゾーンにたどり着き、第4クオーターで点を獲得してドラマチックな形でピッツバーグ・スティーラーズの勝利を決定づけた。

サーズデーナイトゲームでスティーラーズはテネシー・タイタンズを20対16で下した。試合終盤のタッチダウンキャッチはジョンソンにとって2021年シーズン第17週以来のもので、その間に668日と21試合もの時間が経過していた。

16対13とリードされ、試合時間が残り9分となったところから、スティーラーズの11プレー、92ヤードのドライブが始まった。8ヤードラインからスタートし、最終的にクオーターバック(QB)ケニー・ピケットからジョンソンへの3ヤードのパスが通った。これは同時にピケットがドラフトで入団してから初めて2人の連携でタッチダウンが生まれた瞬間でもあった。

長く待ち望んだタッチダウンを決められたことで、ジョンソンはようやくハードルを越えたと明らかに安堵(あんど)していた。

「ああ、そうさ。だって最後に点を取ってから(668)日がたっていたんだからね。今日はエンドゾーンにたどり着けてハッピーだ」とジョンソンは試合後に言っている。「今日、『Twitter(ツイッター)』で知ったんだけど、“マジで、そんなにたっていたのか?”って気分だった。でも本当に、エンドゾーンまで行けてハッピーだし、来週もそこに行けるのを期待している」

エンドゾーンでチームメイトたちと喜びを分かち合った後、ジョンソンが手を振り上げて“やっとだ!”というようなしぐさを見せる様子が放映されていた。

タイタンズにはそこから得点の機会が2回あったが、スティーラーズディフェンスが持ちこたえて勝利。ジョンソンの久しぶりの得点に沸いたチームは戦績を5勝3敗とした。

無得点だった間もジョンソンは決して存在感がなかったわけではない。2022年の全17試合でプレーして、チームのレシーバーで首位に立つ882レシーブヤードを獲得している。今季は故障者リザーブ(IR)入りで4試合を欠場したものの、ハムストリングのケガからシーズン第7週に復帰して以来、79、85、そして今回の90ヤードを獲得している。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、スティーラーズの選手が3試合連続で75ヤード以上をレシーブで獲得したのはジョンソン自身が2021年に達成してから初めてだという。

この2シーズンというもの、どういうわけかエンドゾーンにだけは行くことができず、考え過ぎないようにしていたというジョンソンだが、やはり常にいら立ちを感じていたという。

「タフだった」とジョンソンは打ち明ける。「考えないようにしていたんだけど、同時に、ルートを変えるとか何か違うことをしなきゃダメなのかもといろいろ悩んだ。でも、自分らしくいようと考え、毎週そればかり意識しすぎないようにして、ボールの軌道に任せてオープンにしていたら、今日の結果が生まれた」

グリーンベイ・パッカーズと対戦する次の週末を前に、スティーラーズは再び勝利を収めた。ジョンソンも、今度は668日後といわず、すぐにでもピケットと次のタッチダウンを決められるように努力を続けていくだろう。

【M】