イーグルスの本拠地で行う試合はSECのスタジアムでの試合のようだとカウボーイズQBプレスコット
2023年11月03日(金) 15:15クオーターバック(QB)ダック・プレスコットは現地5日(日)にリンカーン・フィナンシャル・フィールドで行われるフィラデルフィア・イーグルスとの試合で、自分とダラス・カウボーイズがどのような戦いを強いられるかを理解している。
次の試合はプレスコットにとってキャリアで12回目のイーグルス戦だ。そのうち6試合をフィラデルフィアで経験したプレスコットは、そこに駆けつける熱狂的なファンのこともよく知っている。しかし、プレスコットは木曜日に報道陣に対し、今週末に予想されるような騒々しい環境に対する準備は、ミシシッピ州立大学時代から行ってきたと明かしている。
『ESPN』によると、プレスコットは「SEC(サウスイースタン・カンファレンス)で成長したなら、スタジアムに近づくまでにそれを感じられるような会場やスタジアムがたくさんあったと言えるだろう」と語り、次のように続けたという。「ファンは寝ても覚めてもフットボールのことで頭がいっぱいだ。ファンの興奮。その雰囲気。接戦。エネルギー」
「フィラデルフィアのスタジアムに入っても、それは変わらない。それは当時のサタデーナイトのように感じられる」
プレスコットは単に思い出に浸っているのではない。そうした興奮には騒音がつきものであることをプレスコットは理解している。そして、あまりにも大きい騒音は、準備が整っていないオフェンスに多くの問題をもたらすのだ。
プレスコットは木曜日に「ファンの声は大きくなるはず。最高のコミュニケーションがとれているかどうかを確かめなきゃいけない。そのあとはそうだな、あそこで勝てるのはいつだって楽しいさ」と話している。
カウボーイズはプレスコットが先発したイーグルス戦で8勝3敗となっており、プレスコットは2019年シーズンを最後にイーグルスに敗れていない。とはいえ、プレスコットがその後にフィラデルフィアでイーグルスと対決したのは1度だけだ。プレスコットは2020年と2022年にリンカーン・フィナンシャル・フィールドで行われた試合をケガで欠場している。1度だけ出場したその試合は2021年シーズン第18週に行われたもので、このときプレーオフの進出が決まっていたイーグルスは先発選手を数名、休ませていた。
それでもプレスコットは、イーグルスファンが試合に与える影響――そして、彼らが対戦相手に対してどれほど不快な存在になりうるか――を忘れていない。たとえホームチームであっても、物事がうまくいっていない場合は彼らの怒りを免れることはできないとプレスコットは話している。
ESPNによれば、プレスコットは「フィリーのファンは真剣だ。彼らは自分たちのチームを愛している。他の選手には冷酷だ。自分たちのチームがうまくいっていない場合も、それを知らしめるのさ。分かるだろ?」とコメントし、こう続けたという。
「正直に言えば、PG-13(13歳未満の子ども向きではない可能性がある内容)になることは何もない。言葉遣いであろうと、スタジアムに車でやってくるファンが、さまざまなサインを出したり、時には体の一部を見せたり、後ろ姿を見せたりするときであろうとね」
今回の試合は間違いなく、ここ数年で最大の宿敵同士の対決となるだろう。イーグルスは7勝1敗とNFL内トップの成績でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区の首位に立っている。一方のカウボーイズは、10月8日に行われたサンデーナイトフットボールでサンフランシスコ・49ersに惨敗してからは2連勝を収めており、5勝2敗でイーグルスを追いかけている状態だ。
また、今回の試合はプレスコットとジェイレン・ハーツが初めてフィラデルフィアで直接対決する場にもなる。これまでに両者が先発として挑んだ対決は2021年にダラスで行われた1試合だけだ。
イーグルスファンの声の大きさによるものかもしれないが、カウボーイズはこの試合が観客数以上の盛り上がりを見せることを知っている。最終的に、この試合によってNFC東地区の王座や、ひょっとするとプレーオフのNFC第1シードの座が左右されるかもしれない。カウボーイズはこの挑戦への準備ができていると意気込んでいる。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』によると、カウボーイズのディフェンシブエンド(DE)デマーカス・ローレンスは「イーグルスが良いチームじゃないかのように言うつもりはない。彼らはリーグで最高のチームの1つだ。自分たちを確固たるものにし、自分たちが何者なのかを主張し、胸を張りたいんだったら、この勝利を手にしなきゃいけない」と強調したという。
【RA】