HCとGMの解雇について語るレイダースオーナー、期待していたものの「間違った方向に進んでいた」
2023年11月03日(金) 11:03今週、ラスベガス・レイダースのオーナーであるマーク・デービスが深夜にヘッドコーチ(HC)ジョシュ・マクダニエルズとジェネラルマネジャー(GM)デイブ・ジーグラーを解雇したことは多くの人々を驚かせた。しかし、その理由はこのタイミングだったからにすぎない。
レイダースの成績は明らかに低迷していた。そして、現地10月30日(月)夜に行われた試合でデトロイト・ライオンズに26対14で敗れた後、デービスはついに見切りをつけたようだ。この敗北が決まってからおよそ24時間後、デービスはマクダニエルズとジーグラーの2人を解雇。当初はニューイングランド・ペイトリオッツから加入した2人の手によってレイダースが変貌を遂げることが期待されていたが、彼らの在任期間はわずか25試合を経た後に幕を閉じている。
水曜日、デービスは『ESPN』に「残念ながら、私はジョシュとデイブに大きな期待を寄せていた。ただただ自分たちが間違った方向に進んでいるように思えた。だから、トレード期限を迎えたタイミングで、変化を起こすとき、行動を起こすときが来たと感じたのだ」と語った。
このリーグでは、あるアプローチがうまくいかなかった場合に、オーナーが次の採用で逆の方向へ進んでいくことはよくある。今回の変更は、トレード期限というシーズンの中間点を過ぎたわずか数時間後に行われたため、デービスは2024年シーズン開幕までにまた同じことを繰り返すことになるかもしれない。
マクダニエルズおよびジーグラーとの離別後にデービスが最初にとった行動は、マクダニエルズとは正反対の性格をしている、すでにスタッフとして活動していた元選手をヘッドコーチに据えることだった。
デービスは暫定HCとして選んだアントニオ・ピアースについて「新鮮なアプローチになると思った。私たちが今必要としている調整のように思えた。感銘を受けたのだ」とコメント。
どちらかといえば、昇格したピアースは、マクダニエルズよりもはるかにうまく選手と関係を築ける可能性が高い。ピアースは水曜日に行われた就任記者会見でそれを約束し、自分の指揮下でレイダースが選手主導のチームになるようにすると宣言した。そのような意気込みは、デービスがコーチに望んでいると示唆したものと一致していると言えよう。デービスは「必ずしも指導するのではなく、導くこと。コーディネーターや他のポジションのコーチに任せること。彼らがついていけるような人になること。それが良いと思っている。彼のことを気に入っている」とも話していた。
しかし、現時点でその地位は一時的なものであり、“暫定”とされている理由はそこにある。ピアースと暫定GMチャンプ・ケリーが2023年シーズン以降も今の仕事を続けたければ、これからの10週間でそれに値することを証明しなければならない。
水曜日、ピアースやケリーが率いるスタッフに何を期待するかと質問されたデービスは「分からない」と答え、こう続けている。「だからこそ彼らは試合に臨むのだ。私の仕事、私の役割は彼らが成功するために、可能な限りすべてのツールを与えることだ」
「ヘッドコーチやジェネラルマネジャーになった者が判断を下していくことになる」
【RA】