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素晴らしいデビューを飾ったQBドブスをセインツ戦で先発起用する予定のバイキングス

2023年11月07日(火) 08:51


ミネソタ・バイキングスのジョシュア・ドブス【AP Photo/Danny Karnik】

シーズン第9週に行われたアトランタ・ファルコンズ戦で勇姿を見せたことにより、クオーターバック(QB)ジョシュア・ドブスは今週末もミネソタ・バイキングスを引っ張るチャンスを手にしている。

現地6日(月)、ドブスは今週の練習でファーストチームの全レップスを担当するとバイキングスのヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルが発表した。ドブスはニューオーリンズ・セインツ戦で先発を務めると見込まれている。

ファルコンズ戦で先発を務めるも、脳しんとうが原因で途中離脱した新人のジャレン・ホールは、現在も脳しんとうプロトコルに置かれている状態だ。オコンネルHCによると、ベテランバックアップのニック・ムレンズがいまだに故障者リザーブ(IR)に登録されていることから、経験豊富なショーン・マニオン――現時点ではバイキングスの練習生――がドブスのバックアップとして昇格する可能性があるという。

先週が始まった時点でドブスはアリゾナ・カーディナルスの一員であり、そこで2023年シーズン初戦からずっと先発クオーターバックとしてプレーしていた。カーディナルスは期限前にドブスをバイキングスにトレードしたものの、ファルコンズ戦が行われる前にバイキングスのオフェンスを把握するにはわずか数日しかなく、ドブスは緊急バックアップ以外の役割につくことを期待されていなかった。

シーズン第9週の試合が始まってすぐにホールが脳しんとうを起こしたことで、緊急事態は現実のものとなり、ドブスが出場せざるを得ない状況となった。期待以上の活躍を見せたドブスはパス30回中20回を成功させて158ヤード、タッチダウン2回を記録。2回のファンブルロストを乗り越え、バイキングスをアトランタでの見事な逆転勝利に導いた。

そのパフォーマンスは、新しいクラブに移籍し、準備期間がほとんどないまま先発を任されるという、ドブスの2023年シーズンにおけるキャリアの流れに合致したものだったと言えよう。カーク・カズンズがアキレス腱を負傷してシーズン終了となったことを受けて早急な調整を余儀なくされているバイキングスで先発を務めるべく、ドブスには少なくとも1週間の準備が与えられる。

【RA】