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自身の立場について“自分にできることをコントロールするだけ”とペイトリオッツHCベリチック

2023年11月07日(火) 12:51


ビル・ベリチック【AP Photo/Michael Dwyer】

ニューイングランド・ペイトリオッツは現地5日(日)に実施されたワシントン・コマンダースとの試合に20対17で敗れて2勝7敗となった。ヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックにとっては、2000年に現職に就任して以来、最悪のスタートとなっている。

ベリチックHCの就任当時、ペイトリオッツは2勝7敗で始まり、最終的に5勝11敗、AFC東地区最下位に終わった。早く好転しなければ、今回も同じような結果になりそうだ。

月曜日、ベリチックは地元の記者たちから自身の立場について何度も質問され、自分のコーチングにこの職がかかっていると思うか、また、オーナーであるロバート・クラフトからシーズン中に交代させないという確約をもらっているのかと聞かれた。

ベリチックはいかにもこのヘッドコーチらしい対応で、11月12日(日)にドイツで行われるインディアナポリス・コルツとの対戦に焦点を当てていると語ることで、それぞれのコメントをかわしている。

『Boston Globe(ボストン・グローブ)』紙のクリストファー・プライスによると、ベリチックは「自分にできることをコントロールして、コルツ戦の準備をするだけだ」と話しているという。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは先月、ベリチックはオフシーズンにペイトリオッツと複数年の契約延長にサインしており、シーズン中に解雇される可能性は低いと報じていた。しかし、敗北が積み重なるにつれ、ベリチックのヘッドコーチとしての将来に対する疑問の声も高まっている。

過去にベリチックがチームを立て直したことはあるが、その時はたいていトム・ブレイディがクオーターバック(QB)のポジションにいた。2023年のペイトリオッツにとって、事態は悪い状況から、さらに悪い方向に向かっている。攻撃コーディネーター(OC)ビル・オブライエンの下で成長すると期待されたオフェンスは、QBマック・ジョーンズの下で、いまだに一貫性を見出すことができていない。そして、いつもならベリチックの看板であるディフェンスもケガで壊滅的な打撃を受け、亀裂が入り始めている。日曜日、ペイトリオッツディフェンスはコマンダースに20ヤード以上のプレーを6回許した。

ベリチックは月曜日に『WEEI』ボストンの番組で、今シーズンは今までで最もフラストレーションのたまるシーズンかと質問された。

ベリチックは「そうだな。今週はこの悔しさをバネに、この状況を好転させなければならない」と返答したと『ESPN』のマイク・ライスは伝えている。

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